20 勉強会 ページ21
本屋さんの勉強スペース的なところで、数学の勉強をしていた。
『ここはどうすればいいの?』
「そこに、さっきの数を代入すればいいんですよ。」
『この数?』
「はい、合ってます。」
柳生くんと柳くんのおかげで、いい調子で進んできたんだけど…
ちょっと冷房強いかもしれない…
私、寒いのはすごく苦手なんだ。
「A、寒いのか?」
『よくわかったね、柳くん。ちょっと寒くて。』
「俺のデータによると、Aはかなり寒がりで寒いことを嫌う。で、合ってるよな?」
『うん、完璧だよ。』
やっぱり柳くんのデータはすごい。特に私のデータとかは間違ったことなんてなかったかも。
なんて考えてたら、柳くんはカバンから立海レギュラージャージを取り出した。
そして、それを私の肩にかけ…えっ?
『柳くん、これ…』
「いいんだ。Aが風邪をひいてしまう方が困るからな。」
『あ、ありがとう〜!』
「Aさん、まだ寒いですよね。私のも使ってください。」
そう言い、柳生くんは私の膝の上にレギュラージャージをかけた。
…嬉しい。それに、すごく暖かい。
身も心も暖かい。
『柳生くんも、ありがとう〜めっちゃ暖かくなったよ。』
「それはなによりです。」
よ〜し!やる気出てきた!この調子で頑張るぞ!
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作者名:みなみな美奈紀 | 作成日時:2023年8月15日 13時