17 いちご ページ18
部室にて
「皆!地区予選大会は無配で優勝した!しかし、次は県大会が待っている。これからも練習を怠らずに、全国三連覇を成し遂げるぞ!」
「「「はいっ!!」」」
うんうん、みんな気合い入ってるね〜
なんてったって、今年優勝すれば三連覇だよ!三連覇!
あ、そうだ、この前ご近所さんからもらったいちごがあったんだった!
みんなに渡そうと思って持ってきたんだよね〜
私はみんなに呼びかけた。
『みんな〜!私から皆さんに差し入れがありま〜す!レギュラー以外の人にもあるから待ってて〜!』
みんなを集合させて、タッパーに入った大きないちご(ヘタは取っておいた)を見せる。
「おぉー!すげぇすげぇ!」
『でしょ?みんな頑張ったから、ご褒美!分け合って食べてね〜』
みんなは、いただきますと言い、いちごを食べ始めた。
…みんなが可愛くて、思わずクスッと笑ってしまった。
『あれ、真田くんは食べないの?』
「俺はやるべきことをしただけだ。いちごは皆に食べさせればいい。」
『そんなこと言わずに、ほら口開けて。』
いちごを真田くんの口へ持っていこうとした。
真田くんはいちごみたいに顔を赤くした。
「そ、それくらい1人で食えるわ!」
そう言い、私からいちごを取り、食べた。
ふふ、食べてくれてよかった。
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作者名:みなみな美奈紀 | 作成日時:2023年8月15日 13時