【皆帆和人】私の幼馴染みは推理オタク！？【イナギャラ】 (ページ34)

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鉄角くんページ34

貴「おー！うみだぁーー！！！」

・・といっても砂浜がある訳じゃない。←

貴「あーあ…沖縄の海なんかキレイなんだろーなぁ・・
あ…！確か大海原って沖縄…！！
いいなぁさくらちゃん・・」

なーんてぼやいていると

貴「…！！

あれって・・」

ちょうど漁船が主発していくのを眺めてる人がいる。

後ろ姿でもわかる、特徴的な髪型。

・

・

私はその人物に近づくと後ろから呼び掛けた。

貴「・・鉄角くん？」

鉄「！！」

突然呼び掛けたせいか驚いた顔で振り返った。
やっぱり鉄角くんだ。

鉄「ん…なんだ。アンタか、」

そーとだけいうとまた漁船の方を向いてしまった

貴「・・・船…好きなの？」

沈黙が続くと辛くなる。と思い私は話題をふった

鉄「・・・。
親父が漁師なんだ。」

やっぱり船の方を見ながら鉄角くんは答えた

貴「へぇ…！！漁師さんなんだ！
あっもしかしてボクシングもやってるの？」

「ボクシング」

何気なく会話に混ぜてみた。

鉄角くんの肩がﾋﾟｸｯと動いた気がした。

貴「鉄角くんもお父さんから教わったとか…「っ！！やめろ…！！！」・・へ…？」

突然…大きな声をあげた鉄角くんの目はさっきよりも驚いた目をしてこっちを見てた

鉄「…っ！
わ、わるい・・」

貴「い、いや！ごめんね！私こそ！！」

((・・・鉄角くん…？))

鉄「・・・で、練習か？」

貴「あ！う、うんっ
練習に出てもらおうと思って！！」

((なんで…？))

鉄「・・悪い、今は…いかねぇ」

貴「……そっか・・」

((ボクシング…好きじゃないの？))

鉄「・・んじゃ。」

また背を向ける

貴「き、気が向いたら…きてね！待ってるから！！」

((どうして・・))

なんとなく鉄角くんの背にあっち行けって言われた気がして、その場を去った

貴((鉄角くん……))

なぜそんなに、寂しそうなの…？