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あげられた部屋は意外なことに和室だった。
どうやら客室のようで座ってと促されて俺と龍我はならんで座布団の上に座る。
｢あ、ちょっと待ってね。お茶でいいかな？｣
｢お構いなく……。｣
普通に優しいノエルさんが少し怖い。
だってそりゃぁまずこの屋敷が怪しいから。
｢じゃあ2人ともおちゃね……。
しずや〜、お茶二人分よういしてやって〜！！｣
ノエルさんは部屋の襖を開けて比較的大きな声で誰かに指示を出した。
ジズヤと呼ばれたであろう人は屋敷の奥の方からはーい。という返事を返した。
｢……よし、じゃあ本題に入ろう。はい。
まずこんにちは。どうも川島如恵留です。
まぁ、一応この店のオーナーってとこかな。
ちなみにこの店には観用少年を扱ってる店なんだけど2人とも観用少年は知っててきたの？｣
｢あ、いや 観用少年 ですか……？龍我知ってたの？｣
｢いや、俺も知らない…。そもそも観用少年って何なんですか？｣
どうやらこの店が観用少年のお店だということは理解した。
逆を取れば
この店が観用少年の店だっていうこと以外何も知らない。
あ、オーナーは川島如恵留さんだということも理解した。
｢……まぁそうだよね。
こんな若いお客さんだし……。説明も難しいしなぁ、うーん……。｣
何やら独り言を漏らし始めた如恵留さん。
俺はもう一刻も早くこの部屋……いや、この屋敷から出たくてソワソワが止まらない。
ふと隣を見たらそれは龍我も同じようだった。
｢仕方ない、ちょっと長くなるけど聞いてね。
まず観用少年っていうのは下のフロアにあったお人形さんみたいなやつなの。
それで、あの子たちは自分のマスターに相応しいと思った人間の声で目覚めるわけ。｣
｢えっ、じゃあ……｣
｢頭のいい子なんだね。そう、この子、ヒダカはきっと君の声で目覚めたんだ。
この子が君をマスターに選んだ。｣
頭の中がパンクしそうだ。隣の龍我なんて別に自分の事じゃないのに目線が泳ぎっぱなしで焦っている。
俺だって焦っているさ。
そんな急にマスターに選ばれたなんて言われても頭の方が追いつかない。
｢……で、俺はいったいどうすれば……｣
｢君の役目はただ１つ、
この子が大きく立派になるように育てることだよ。｣
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Athena(プロフ) - 美しくて切ない結末が印象的でした。 魅那姫さんの作品大好きです！ (2020年4月25日 23時) (
レス) id: dbbbb4e0c8 (このIDを非表示/違反報告)
BYAKUYA - ファンタジーな世界観にとても引き込まれる素晴らしい作品ですね！完結となってますが、まだ続きがあるようでとても気になります、、！良ければ続きを書いて貰えませんか？是非ご検討お願いします。(失礼しました) (2020年2月8日 23時) (レス) id: 378cbb3e20 (このIDを非表示/違反報告)
Ryuga - 続きは書いてくれないんですか？ (2018年12月26日 14時) (レス) id: 55e12598b5 (このIDを非表示/違反報告)
魅那姫(プロフ) - 真尋さん» ありがとうございます！Twitterのフォロワーさんに美勇人×顕嵐が読みたいって言われて新作書き始めたので是非……！ (2018年4月8日 16時) (レス) id: be8297b055 (このIDを非表示/違反報告)
真尋(プロフ) - このお話面白くて大好きです！次のお話は美勇人くんと顕嵐くんのお話が読みたいと思いました。これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2018年4月8日 12時) (レス) id: 63aa7d58bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魅那姫 | 作成日時：2018年3月6日 11時
