【A3!】秘密の関係。【皆木綴】

秘密の花、３輪目。「秘密のきっかけ」(過去編) ページ5

綴side

しばらく見てたけど、兄弟達の事を思い出して、いい加減帰ろう。弟達に美味しい飯を食べさせてやろう。


って、帰るつもりだった。


Aが遊んでいたたんぽぽの綿毛が、風でこっちへ飛んできた。

綴「わっ！」

しかも、見ていたのがバレた。


綴「(うわぁ……こっち来る……)」

Aがゆっくりと近づいてくる。

怒られるのか、何か言われるのか、
そんな考えがぐるぐる頭の中で回ってる。

A「ねぇ、どうしたの？」


綴「…え？」

A「さっきからずっとこっち見てるけど…
あ！もしかして、一緒に遊びたいの？
いいよ！遊ぼー！」

綴「は？いや、これから用事が…「みんなー！このお兄ちゃん、一緒に遊びたいんだってー！」……人の話をなー…」

少し、いやかなり、びっくりした。
まさか初めて会って数秒で遊びに誘われるなんて、みんな思いもしないだろう。

この子は、ちょっと天然なのだろうか、とも思った。

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