Blood 肆 ページ6
_下界_
伊原家
紫音side
母「フフッ))…これで、遊んで暮らせるわ」
父「そうだな…
紫音、こっちに来なさい」
ビクッ…私が呼ばれた
お姉ちゃんが死んでお父さんもお母さんも喜んでる
何で?
お葬式のときは、泣き叫んでたのに……
何でなの?
病弱だったお姉ちゃんは、入院してた……
入院してるときの家はとても静かでつまらなかった
夜中、両親がとても楽しそうに話をしてた
だから、ちょっと、聞いてた
母「ハァー…全く、紫野は、何回入院させれば気がすむのかしら?
お金が底をつきそうなのに」
父「困ったものだ……
いっそのこと、あのこの臓器全てを売ればいいんじゃないか?」
えっ……?
何を話してるの?
冗談だよね?
母「いいわね♪
すぐに手配するわね」
なんで、嬉しそうなの?
母「あっ、でも紫音には何て言うの?」
父「あの子には、病状が悪化して亡くなったって言うことにすればいいだろ」
なにそれ?
そこで、私は、逃げるように布団に入った
まさか、あの話し合いがこういう結果になるなんて
父「これから、3人で生活するんだぞ?
協力して」
口角が上がってる
とても、怖い
紫音「うん…
分かった」
ここで、あの事を言ってしまったら、お姉ちゃんと同じように殺されると思った
だから、黙った
なんて、弱いんだろう
悔しさだけが募る
夜…
不思議な夢を見た
ガッシャーーーン
下で窓が割れる音がした。
母「な、何!?」
父「ちょっと、俺が見に行ってくる
二人は待ってなさい」
お母さんに抱かれながらお父さんの背中を見送った
それから、何分経っても帰ってこなかった
母「………
紫音
見に行ってきなさい」
痺れを切らしたお母さんは私に様子を見に行ってこいと命じた
きっと、私に何かあっても助けてくれないんだ…
そう、予感した。
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ひーか(プロフ) - すごい面白いです!!2も読ませていただきます!! (2014年2月8日 11時) (レス) id: dce410ef9b (このIDを非表示/違反報告)
えあ(プロフ) - いっそのこと、シリアスを混ぜ込んだ恋愛というのはどうでしょうか? (2014年1月29日 18時) (レス) id: 12a21af2f0 (このIDを非表示/違反報告)
涙花(プロフ) - 私はシリアスでもいいかと思います。 (2014年1月27日 18時) (レス) id: b3976db23e (このIDを非表示/違反報告)
琉凜(プロフ) - はっつさん» そうですか……分かりました。案を出していただきありがとうございます!! (2014年1月26日 23時) (レス) id: 9108fdccac (このIDを非表示/違反報告)
はっつ(プロフ) - シリアスな感じがうちは好きですね。 (2014年1月26日 22時) (レス) id: 1bece246c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琉凜 | 作成日時:2014年1月1日 0時