ようつべパラダイス

〃 ページ7

MushimeganeSide

キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴り席を立つ｡

窓側に座っているAを見て､はぁ､とため息をつく｡

Aと僕は幼馴染で家が隣｡幼稚園から一緒で母親もなぜかAの事を娘のように可愛がっている｡

Aとはすぐ仲良くなって､自由時間はいつも一緒に遊んだり送迎のバスではいつも隣に座ったりしていた｡

あの頃は僕も純粋だったからAと手繋いで母親に｢結婚するっ！｣なんて言ってたな｡

母親はまだその事を覚えていて｢Aちゃんが彼女だったらねぇ｣ってほぼ毎日言ってくる｡

そんなこと出来るんだったらもうとっくに彼女にするし｡幼稚園の頃からAへの気持ちは変わっていない｡

今日だってAと帰りたいと思ったから勇気出して聞いてみたのに先約があった｡

あ｢ごめん、今日友だちと帰るんだ｣

友｢Aは貰った！｣

虫｢そうなん？それは困るなぁ笑｣

あ｢え？｣

虫｢うそうそ笑 また明日ね！｣

やっべ､つい思ったこと口に出してしまった｡

最悪｡絶対気持ち悪いって思われたげ〜｡

断られちゃったし1人で帰るの嫌だからてつやとでも帰ろうかや｡

結局てつやを見つけることが出来ず1人学校を後にした｡

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