人気作者と炎上商法【占ツク】 (ページ19)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:59,101 hit

真相と"再開" ページ19

－－そう。
私は「A」なんかじゃ、ない。

1年前に退会に追い込まれた、
「めるる子姫」張本人なのだ。

私は人気作者だった。才能と実力を認められ、有数の有名作者の地位にまで登り詰めた。

しかし、私は"陥れられた"。そして退会を余儀なくされた。

それでも私「めるる子姫」は、占ツクから離れることは無かった。我が騒動の憎き結末を見届け、そして今回も、A美とZ氏のことはずっと見ていた。「A」のアカウントは、この2人の騒動の風向きを変える切り札のためだけのものだった。

何故ならこの騒動は、「めるる子姫」にとって、好機と成り得るからだ。

－－私は辛うじて残していたかつての「めるる子姫」の作品を新たなアカウントに関連付けた後、ホムペの作成欄へと赴いた。

そして、もうずっと前から頭に描いていた言葉達を、文章を、ひたすらと入れていく。

ホムペのタイトルは、『めるる子姫より』。たったこれだけでじゅうぶんだ－－

・

「お久しぶりです。めるる子姫です。覚えて下さっている方はいらっしゃるでしょうか……。

私は1年前に退会を余儀なくされたユーザーです。その節は私にも至らない点は多々ありましたゆえ、沢山の方々にご迷惑をお掛けしたことを謝罪させて頂きます。

本題ですが私が占ツクに戻ってきたのは、今回の騒動を見ていたからです。

この騒動のせいで沢山の方が占ツクに失望していく様子をみて、私も怒りを隠し切れません。

しかし、私は占ツクが好きです。大好きです。

二度とこんな事が起きて欲しくないのです。同じような騒動を通った私だからこそ、最後の2人のホムペを見て本当に辛かったのです。

今回の件はあの２人が悪いと言えます。
でも、今回の騒動を機に私たちユーザーが見直せるところもたくさんあるのではないのでしょうか。

私はそれを考えていきたいし、私自身ももう一度占ツクでやり直していきたいです－－』

・

－－「めるる子姫」が紡ぐ言葉。
1度は占ツクで多大な被害に遭い、その責任をも全て負わされて退会に追い込まれたユーザー。

しかしめるる子姫は戻ってきた。
騒動で苦い思いを味わい、嫌気が刺しておかしくないユーザーが戻ってきたのだ。

彼女の必死な思い。占ツクへの想い。
かつての自身の被害を過去のものとして精算し、ただひたすら"今"の占ツクを想う姿勢。

それらはユーザーの心を惹き付けた。