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あなたside

私はお母さんにテレビに映る女の人について聞いた。

『ママ、あの人は誰?』

母「うん?あー、あれはね「アイドル」って言うのよ」

『アイドル?』

母「そう、歌って踊って皆を笑顔にする事が出来る人よ」


私はお母さんの話を聞きながらテレビに映る女の人を見ていた。
そして、なっちゃんに聞かれたことを思い出した。

「大きくなったら何になりたい?」


私は.......皆を笑顔に出来るこの人みたいになりたい。
初めて感じた感覚。
よく分からないけど、これが「夢」なのかもしれない。


『私、大きくなったらアイドルになりたい!!』

母「え?Aアイドルになりたいの?」

『うん!私、あの人みたいに歌やダンスで皆を笑顔にしたい!!』

母「そう、Aが初めて持った夢だもんね。応援するよ!」

『ありがとう!!』



それから私は、音楽番組を見ることが好きになった。
真似して沢山歌ったり踊ったりした。


『ママ!どう?私、アイドルになってる?』

母「ええ、可愛いアイドルになってるよ」

『見てて、この間覚えたダンス踊るから!!』


私はお母さんにお願いして、ダンススクールとボイスレッスンの習い事をし始めた。
夢のために沢山練習してる。

お父さんも私の夢を応援してくれている。

父「A可愛いぞ!」

母「もー、親バカだよ笑」

『ママ、パパ、私絶対アイドルになるから!!』

父「頑張れよ!」

母「きっと、Aならアイドルになれるよ。」

『うん!ありがとう!』



それから時には体調を崩したりして、入院したり、通院したり、やりたくてもダンスも歌もダメな時もあったけどがむしゃらに頑張った。




そして数年後

とあるオーディションに応募した。
あまり有名では無いけどこの世界では程々の知名度がある事務所だ。

第1審査、第2審査、第3審査と無事に合格し、最終審査まで来た。

ドキドキしてるけど、今までアイドルになるために、どんなことにも負けないで頑張ってきた。
だから、きっと大丈夫。

最後は、私の得意なダンス
お題曲に合わせて踊る。

私はとにかく夢中になって踊った。



「結果を発表します。」

オーディションのスタッフに集められ、結果発表が始まった。

大丈夫だよね。
あんなに頑張ってきたんだもん。
きっとアイドルになれる。

目を瞑ってねがっていた。


「425番AAさん合格です!」

『え?!合格しちゃった!!!』


AAアイドルになりました!!

.→←夢の始まり



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作者名:みららちゃん | 作成日時:2019年9月14日 17時

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