夢の始まり ページ2
あなたside
私の記憶のほとんどは「病院」
生まれた時から私は病弱で大人になれるか心配されていた。
お母さんとお父さんは一人娘の私に沢山愛情を注いでくれた。
母「A体調はどう?」
『うん!大丈夫だよ!』
父「少しでもおかしいと思ったら言えよ」
『もー、分かってるって!』
幼稚園に通い始めた私に毎日のように体調を聞いてくる2人に子供ながら嫌気がさしていた。
病弱だから仕方ないって分かってても嫌になる。
幼稚園の制服に着替えて、カバンにお弁当を入れてお迎えのバスを外で待っている。
バスが来て担任の先生が降りてきた。
先生「Aちゃんおはようございます。」
『先生おはようございます!』
母「今日もよろしくお願いします。」
先生「はい、Aちゃん今日も1日元気に頑張ろうね」
『うん!』
少し心配そうにしているお母さんに手を振ってバスに乗り込む。
隣にはお友達のなっちゃんがいた。
なつ「おはよう!」
『おはよう!!』
なつ「今日は何して遊ぶ?」
『うーん、私お絵描きがいい!』
なつ「いいよ!幼稚園着いたらお絵描きしよ!!」
幼稚園に着くと自分のロッカーにカバンと帽子をしまって、机に画用紙とクレヨンを出した。
そしてなっちゃんとお絵描きを始めた。
なっちゃんはお花やお家を描いて、私はお母さんとお父さんを描いた。
そんな時なっちゃんが質問をしてきた。
なつ「ねぇねぇ、Aちゃんは大きくなったら何になりたい?」
『え?大きくなったらなりたいモノ?』
なつ「私はねお花屋さんになって綺麗な花束を作りたい!!」
『私は.......。』
私は大人になれるのかな?
病弱だからすぐ病気になるし、なかなか治らない。
でも、今は元気だから夢を持っても良いのかな?
『私はまだ何になりたいか決めてない!』
なつ「そうなんだ。決まったら教えてね!」
『うん!もちろん!!』
そしてあっという間に帰りの時間になり、バスにのり家に帰った。
『ただいま!』
母「おかえり、今日も楽しかった?」
『うん!』
母「じゃあ、良かった!おやつあるから手洗っておいで」
『はーい!』
私は手を洗い、テーブルに置いてあるクッキーを食べていた。
ふと、テレビを見るとかわいい服で歌を歌っている女の人が目に入った。
私はその光景を見た瞬間子供ながら何かが心の中に刺さった。
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作者名:みららちゃん | 作成日時:2019年9月14日 17時