あなたに会えて...。 (ページ14)

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淳太side

照史をからかって笑ってたら、Aちゃんがこっちに歩いてきた。

橙「なんやろ？」

『？』

後ろにはシゲとのんちゃんがついて来てる。
俺らの前に立ったAちゃんが深呼吸して、俺らの方を向いた。
その後に放ってきた言葉に俺は目を丸くした。

A「桐山さんの好みの女性ってどんな感じですか？私、もっと桐山さんの事知りたいんです。」

え！！Aちゃんは照史の事が気になる？
もしかして、好きなんかな？
それなら、俺は･･･。

もう、頭の中は真っ白やった。
ほとんどその後のことは上の空状態。

照史が焦ってるが、Aちゃんは落ち着いている。
俺はその場に入れなくなった。

『ごめん。少し外におるな。』

そう言ってスタジオを出て休憩室で飲み物を買って飲んでいた。

俺の気持ちと裏腹にAちゃんは俺より照史がええんやな。
こんな恋するなんて思ってへんかったわ。
失恋してしもうたわ。
しかも、相手はメンバーの中で1番よく知ってる人
照史はほんまにおもろくって、優しいしたのしいやろうな。

そんなこと思って落ち込んでいると、誰かが俺の前に立った。

A「あの、大丈夫ですか？」

『ッ！！』

顔を上げると、Aちゃんが心配そうな顔で俺の前にいた。

A「私のせいで気分悪くしてしまいましたか？」

『いや、大丈夫やで。』

A「ごめんなさい」

『謝らんでええって。』

A「1つ教えてください。」

『？』

A「中間さんは、どうして私が桐山さんに好みを聞いた時あんな顔をしていたんですか？」

『そ、それは･･･』

言えへんよ。
「好きだから」なんて。
あの後になんて言えへん。

俺が下を向くと、隣に座ってそっと話し出した。

A「重岡さんと小瀧さんが中間さんが私に話しかけてきたのは「きっかけ」が欲しかったからと言っていたので気になって。」

『アイツらがそんなこと言ったんか？』

A「私、桐山さんの事知りたいのは間違いでは無いですが、多分中間さんが思ってる事とは違うと思います。」

『違う？』

A「私は、中間さんのことも知りたいです。ジャニーズWESTの皆さんの事が知りたいということです。」
「だから、その、「恋」ではありません。」

『そっか、ちょっと安心したかも(笑)』

俺はそう言って笑った。
でも、Aちゃんは悲しそうに俺を見ている。

A「教えてください、何を隠しているんですか？」

そう言うAちゃんは泣いていた