あなたに会えて...。 (ページ12)

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淳太side

カメラマンからAちゃんと撮影だと言われて
今の俺は最高に喜んでるで！

でも、なんか緊張してるみたいで笑顔が硬い。
カメラマンからも「もっと笑顔で」って言われてる。
まぁ、緊張するもんやな。
新人なのに急に恋人になれって言われたら誰でもそうなるわ。

こんな時は俺が助け舟を出してあげよう。

『大丈夫？体調悪い？』

A「いえ、大丈夫です。ちょっと緊張してて、恋人なんてはじめてなんで」

『アイドルやもんな。恋愛ってこの世界命取りになってまうから。』

A「そうですよね。」

『でも、こういう仕事の時は少し妄想膨らましてやると楽しいで。自分ならこんな恋してみたいなぁーって。』

A「なるほど、現実で無理でもここならOKですもんね」

そう言うと俺の服の裾を握ってきた。
なんや、ドキドキさせてくるやないか(笑)
そっちがそう来るならこっちだってやらせて頂きますよ(笑)

『それなら、こうやろ？』

俺はAちゃんの手を握った。
目に見えて驚いた顔は普通の恋人のようやった。
これが本当のことならええのに･･･。

少し残念な気持ちを抑えて撮影を続けた。

カメラマン「ありがとうございました！次のコンビに移ります！」

2人「ありがとうございました！」

あっという間に撮影は終わり、Aちゃんはシゲとのんちゃんに囲まれて話をしている。
さっき話せなかったのが2人には不満やったようで、目で「入って来んな！」と言われた。

仕方ないから俺は照史の隣に座った。

橙「取られてしもうたな(笑)」

『何を言ってるん？』

橙「何って(笑)Aちゃん取られたやろ？」

『取られたって、別に俺のもんやないし(笑)』

橙「素直に言えばええやん。「好き」なんやろ？」

『！！』

橙「何年一緒におると思っとるねん。すぐ分かるわ！」

『そんなこと･･･ない･･･訳やないけど』

橙「Aちゃん、なんか可愛ええもんな(笑)
しっかりしてそうやけど、まだまだ、子供の所もあるし、淳太くんにピッタリなんやない？」

『そうかな？』

俺、隠せてへんかったらしい(笑)

『照史は？気になる子いたん？』

橙「俺は･･･。」

『？』

照史の目線の先には、神ちゃんと話しているひかるちゃんがいた。
照史はひかるちゃんが気になるんやな(笑)

『照史もお似合いやで(笑)』

橙「だ、誰と？」

『ひ･か･る･ちゃんと(笑)』

橙「じゅ、淳太くん！！」

照史の顔は真っ赤やった(笑)