あなたに会えて...。 (ページ11)

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Aside

私が恥ずかしくて下を向いていると中間さんが助けてくれた。

神山さんに2人が連れてかれると中間さんが話しかけてきてくれたが、私はドキドキが止まらなくて焦っていた。

すると、メンバーの面白い話をしてくれた。
私はそれが楽しくって笑っていた。

黄「笑顔可愛ええな。」

『え？そうですか？』

黄「見てて幸せになれるわ」

『それは、良かったです！！』

笑顔を褒められて赤くなるほっぺを隠しながら笑う。

そんなこと言ってる中間さんはどこかの王子のような輝きがあって眩しい。
つり合わないのは分かってるけど、もし、少しでも可能性があるなら･･･なんて有り得もしないことを思っていた。

しばらくしてカメラマンからメンバーチェンジの声がかかった。

カメラマン「次は中間さんとAちゃんお願いします！」

『は、はい！！』

そんな、今まで話してた中間さんと撮影なんて今の私はドキドキで心臓が止まりそう！！
で、でも、仕事だし！
頑張ってやらないと！！

黄「よろしくね。」

『よろしくお願いします！！』

撮影が始まるとカメラマンから指示が出る

カメラマン「Aちゃんもっと笑顔で！」

『はい！』

いやいやこんな緊張の中でどうやって自然な笑顔が出せるの？

カメラマン「中間さんもう少しAちゃんに近ずいてください！」

黄「はい、こんな感じで大丈夫ですか？」

カメラマン「いい感じです！恋人らしい感じでお願いします！」

いやー！凄く近いよー！！
すぐ触れ合いそうな距離に中間さんがいる。
私はもうパニックになっていた。

黄「大丈夫？体調悪い？」

『いえ、大丈夫です。ちょっと緊張してて、恋人なんて初めてなんで』

黄「アイドルやもんな。恋愛ってこの世界命取りになってまうから。」

『そうですよね。』

黄「でも、こういう仕事の時は少し妄想膨らましてやると楽しいで。自分ならこんな恋してみたいなぁーって。」

『なるほど、現実で無理でもここならOKですもんね』

今私は、恋人なんだもんね。
私は、どんな恋がしたいか。

そっと私は中間さんの服の裾を手で握った。
私が恋人なら手を繋ぐのは緊張してもどこかで繋がっていたいからこういう事するかな？

最初中間さんも驚いていたが、「それなら、こうやろ？」と手を差し伸べてきた。
そのまま手を握られて私の心臓は壊れてしまいそうなほどドキドキしていた。