しのスト！*4 (ページ6)

今日:17 hit、昨日:33 hit、合計:8,831 hit

. ページ6

,

『あ〜、泣かないでぇ』

松「しのぉ」

会場に数多の叫び声が響き渡る中、それを無視してぎゅっと抱きついた。

『はいはい』

田「はぁ？お前ずる！」

『いじめたのあんたでしょうが』

森「たしかに！」

松「まあでもさ、冗談じゃん？ていうお遊び！みたいな！」

『ふふふ』

田「いやいやマジだから！今日の帰りに開けてスタッフさんが星見るから」

『んふふ』

松「いやぁ、でもさ、たしかに俺もね？何か企画が乗っかるならやるよ？」

高「あー、YouTubeとかね？」

松「そうそう、でもさ？もうだーれもいなくなった、バラした後のドームの天井をただ開けて閉めて帰るって、ねえ？」

なんとかやらない方向に持っていきたくて、苦し紛れの言い訳をつらつらと並べ立てるけど、見逃してくれない輩が1人。

田「いやだから、片付けとかしてくれて疲れたスタッフさんたちに、星見て癒されてもらうっていうさ」

松「んー」

ジ「日曜だし担当の人休みかもよ？」

京「ジェシーも泣きそうじゃん」

田「なあマジでお前離れろって！ん〜じゃねえから！どさくさに紛れて紫乃に抱きつくなよ！」

ジ「それならさ、俺も出すよ？10万なら、」

『んふふ、わたしも半分出そうか？』

会場ざわついたよ？だってみんな200万の半分だと思ったでしょ？

『5万なら』

高「あはは！半分ってジェシーの半分ってこと？」

『100万はちょっと』

京「さっきまでじゃんけん勝つ気満々だった人が言うこと？」

『え〜？さすがに高いじゃん？あ、高いってあれね？HigherじゃなくてExpensiveの方ね？』

ジ「AHA！Expensiveの方ね！」

『行き先後先顧みず言っちゃったんだよね？』

松「ふふ」

森「え、もう先生と酒飲んでた？」

京「無敵のスーパーボーイ！」

田「あは！もういいから！」

うまいこと話を逸らしてくれた紫乃に感謝だな。

しかしそんな束の間の安らぎをぶち壊すやつがまた現れる。

高「北斗ー！スタッフさんが " ガタガタうるせぇな、さっさと払えよ " て言ってたよ」

なんつー笑顔で怖いことを言ってのけるんだこいつは。

松「心臓ギュってなった」

『大丈夫？』

田「ねえもういい加減我慢の限界だから離れろ」

『よしよし』

田「おーいー！」

『いひひっ』

俺の頭を撫でてからはけていく紫乃。

言い出しっぺの俺が払う流れになっちゃったけど、紫乃が慰めてくれたしまあいいか。

,