わたしの日常 ページ3
わたしの一日は、朝お風呂に入ることから始まる。
週に二、三回ほど、夢見が悪い日が必ずある。小学校の頃はほぼ毎日だったけれど、中学校に上がってからはだいぶ減った。だから、これは小学校のころからの日課だ。夢見が悪い日は汗をかいているから、そうじゃない日は癖で、お風呂に入る。
そのあとは、自室で髪の毛を整えて、通っている並盛中学の制服に着替える。
わたしは6月になった今でも、夏用の制服の上から少しサイズの大きい涼しげな水色をした長袖のカーディガンを着る。暑くないのかと問われれば少し暑いと答えるけれど、冷感機能も付いているし、耐えられる程度だから平気だ。いくら多少薄くなったとはいえ、たくさんの切り傷や打撲の痕がついた腕を見せるよりは、よっぽど。
ちなみに、足にはグレーの膝上まであるハイソックスを履いている。そうすれば、わたしの肌で外気に触れているのは、手首から先と首から上だけになる。
そこまでしてようやく、わたしは人前に出る。
キッチンに行って再従弟の母である奈々さんにおはようございます、と挨拶をし、朝食とお弁当づくりの手伝いをする。
「おはよう、ユキちゃん。いつもありがとね。とっても助かってるわ。」
『いえ。別に平気ですよ。こうしてお手伝いすることによって経験も積めるし、何より楽しいですから。』
「あら、そう？じゃあこれからは、どんどん頼んじゃおうかしら。」
『ええ、大歓迎です。』
今日の朝食は簡単に、トーストと目玉焼き、ウインナーだった。ちなみにお弁当は白米と梅干し、ほうれん草とコーンのバター炒め、卵焼き、ミニトマト、昨日の残りのから揚げ。わたしがこの家にお世話になってる以上、手伝いをするのは当然のことだ。
全て出来上がった後、わたしは先に朝食を食べる。わたしの再従弟で同い年の綱吉は寝坊常習犯のため、待っていたらわたしまで遅刻してしまう。奈々さんは半ば諦めているのか、これ以上寝たら確実に遅刻するという時間までそのまま寝かせている。
「そういえばねえ、今日郵便受けに面白いものが入ってたの。［学年、成績問わず。お子さんを次世代のニューリーダーに育てます。］ですって！しかも、食事と寝るとこさえあれば、24時間教えて下さるそうなの。よさそうだから、早速連絡してみちゃった。基本はツーくんのことをお願いするつもりだけど、ユキちゃんもわからないところがあれば聞いてみたらいいわよ。」
『そうですね。』
次行きます
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作者名：イベリス | 作成日時：2023年3月24日 19時
