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85束 大倉side ページ45
大「‥‥」
蘭「ねぇ、なんで黙ってるの
どういうことか説明してよ‥！」
大「‥ごめん」
Aが去ってから蘭が俺を責め立てる
蘭「ごめんなんていらない
‥あの子と関わらないでよ」
大「なんでなん？お前ら仲良かったやん」
狂わせてしまったのは自分だと知っていながら聞くのも苦やなと思う
蘭「‥関係ないでしょ」
大「なら、アイツにそんな突っかからんくてもええんちゃうん？」
蘭「‥先生のせいでしょ
先生が！あの子にばっか構うから‥！」
俺の胸元で涙を流しながら叫ぶ
そんな蘭を慰めることもできずにぼーっと窓の外を眺める
真夏に比べて少しだけ弱くなった光が窓から差し込んでいるのを見て、俺の役目は終わったんやろうと自分の中で答えを出す
大「なぁ」
俺の声に合わせて蘭が顔を上げる
大「俺は元々お前のこと好きじゃなかったって言ったらどうする？」
一瞬、困ったような顔をしてから
すぐに真っ直ぐに俺の方を向いて
蘭「‥どうもしない
私が、好きなだけだから」
大「なら約束して」
これが、俺の決断
大「Aには何もしんといて
なら、俺はお前の言うこと聞くから」
蘭「わかった」
何が、狂わせたんやろう
俺を、Aを、目の前のこの子を
まだ、心の中にはAの泣き顔が残ってる
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作者名：桜ンボ | 作成日時：2019年5月26日 16時
