ミモザの花束を君へ(緑) 2 (ページ38)

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ケーキと、お皿いっぱいの豪華な料理

章大の両親が頼んでおいてくれたらしく

その二人は気を使って外食に出かけているという

親子で優しいってすごいな

安「そしてー、ここで僕から重大な発表がありまーす」

そういって一度廊下にいって何かをごそごそして部屋に戻ってくる

安「じゃーーん！」

両手に持っていたのはたくさんの黄色い花束

『え、プレ「それ！…っ」丸

私の隣にいた丸ちゃんが驚いて叫ぶ

安「え、どしたん」

丸ちゃんの反応に私たち三人が驚く

丸「それって…」

丸ちゃんが章大に耳打ちすると何で知ってんの、と二人だけの会話が続く

亮「ちょお、俺らにもわかるように言うて」

しびれを切らしたように亮が言うと

安「これ、マルの家の花屋で扱った注文らしいねん

…それでこれ、実は僕からじゃなくて」

丸「大倉、さんから」

亮「…っと、整理させて

これは、大倉がマルの店で予約してたやつで

マルはAに対するもんやって気づいてなくて

…章ちゃんは大倉から渡してくれって頼まれたってこと？」

うなずく章大

丸「僕は、なんとなくわかってた

…で、それをAちゃんにそれとなく言うてもうた」

『でも、あの時は本当かわからなかったし…！』

丸「でも、言うたらあかんかった…！」

安「マル、大丈夫やで…

A、結局気づいてないみたいやし」

落ち込む丸ちゃんをなだめてから改めて花束を受け取る

『わ、きれい…

ね、これなんていう花？』

丸「あー…珍しい花やねん

…たしか、ミモザっていう花やったわ」

ミモザ、か

聞いたことないなぁ

亮「なぁ、大倉のこともういいん？」

亮が、口を開く