ミモザの花束を君へ(緑) 2 (ページ2)

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温泉は素晴らしい以外の感想が湧いてこないぐらい素敵だった

露天風呂から見えるもう後一歩で完全に沈む夕日が泣きたくなるぐらい綺麗で

あまりにも綺麗だからお湯につかりすぎてのぼせそうになる

『あつかった‥』

時計を見ると1時間を余裕で超えていて

また亮に文句言われちゃうなと急いで着替えて髪をさっと乾かす

『お待たせしました』

ロビーにはほんのり赤くなった横山先輩と章大

横「お前ほんま遅いわ」

『お湯が気持ちよくて

‥‥亮は？』

亮の姿がないことに気づく

あんまり長湯するイメージないんだけど

安「なんか先部屋戻る言うてたで

もしかしたらおっちゃんとこ行ってるんちゃう？」

章大のいうおっちゃんが亮のお父さんの友人だということを理解するのにしばらくかかって

『そか、なら部屋戻ろう』

それぞれが温泉独特の匂いをまとい部屋に戻る

安「亮？帰ってきたでー‥‥

っておらんやん‥」

『え？いないの？遅いなぁ』

横「先座って待っとこうや

飯やしすぐ戻ってくるやろ」

横山先輩の提案に従い私たち3人は座椅子にすわる

章大は横山先輩の隣に座り、私は章大の前

私の横が必然的に亮になる

安「あ、帰ってきた」

亮「おぉ、もう料理来てたんや」

『どこ行ってたの、お腹すき過ぎた』

亮「あ、‥‥ちょっとな」

曖昧な返事をする

亮と章大の間にはさまる謎のアイコンタクト

気のせいかな、

うん、気にしすぎ