はなことば

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休み時間、花壇の様子が気になって気付けば花壇に向かっていた。

大ちゃんたちに声掛けんの忘れてた〜とか思いながらも軽い足取りで向かう。


多分雑草ボーボーやろなぁ〜新しい花に変わってたりするんかなぁ？てか季節変わったときに花って誰が植え替えてるんやろ、とかいろんなことを考えていると花壇に着いていた。



「うっわ、雑草ボーボーやん。」


想像通り生えたい放題の雑草達。

お花たちが雑草のコートを身にまとって暑そうにしている。


「ごめんなぁ〜」


そう言いながら雑草を抜く。
何事も中途半端が嫌いな俺は美化委員になったからには仕事を全うしたい。
水やっとればいいやろ、なんて考えは嫌いや。


「それにしても…あっつい…しぬぅ」


そう言い空を見上げようと視線を上げていくと2年生の教室が目に入った。
きっと、これはじょう先輩の教室。

おらんかなぁ…なんて思っていると窓際の席に腰掛けたじょう先輩を発見した。


少しけだるそうで、汗で少し濡れた前髪がおでこにくっついている。
家から持参してるんやろか、っていう団扇で仰ぎながら「あちぃ…」と呟いている。
まぁ「あちぃ」は口の動きで俺が勝手に決めたんやけど。


じょう先輩に気付いてもらいたいなぁ〜。
ん〜〜。
あ、これいいやん！


水やりに使うホースを手に取り、太陽に向かってシャワーを浴びせる。
太陽の光でキラキラとシャワーが輝く。
当然先輩のクラスに届く訳でもなんでもないけど、暑そうなじょう先輩が涼しい気持ちになりますよーに、なんて考えながら。



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