はなことば

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次の日、朝花壇の横を通っても先輩の姿はどこにもなかった。
けど教室から先輩の教室が見えることは知ってる。
教室に一目散に向かい、窓から覗く。
先輩の姿はない。


「ん〜、今日休みなんかなぁ。」

大「お、例の先輩ですか？(笑)」

「大ちゃん！おはよ！」

正「朝から騒がしいはっすん見るの何年目かなぁ(笑)」


俺の席は廊下側の1番端やから授業中は窓から先輩を眺めることはできひん。
はやく席替えせんかなぁ〜？


担任の大倉先生が入って来た。
女子達の目がキラキラしてる。(笑)
イケメンやんなぁ〜これが世で言うイケメンなんやろうなぁ〜とじっと大倉先生の顔を見てしまう。


大倉「はい、席つけよ〜。昨日言い忘れててんけど放課後昨日決まった委員会の集まりあるからな〜。えっとー実行委員は生徒会室で〜…美化委員は多目的室な。」


え！！これはもしかしてもしかすると！
会えるかな！
いや、まぁ、先輩が美化委員とは限らんし…
ん〜〜〜。


大倉「大橋はあれやな、百面相やな。表情が忙しい。多目的室どこか分からんのか？」

「へっ！？いや！大丈夫っす！」


ちらっと大ちゃんを見ると口元を抑えて笑ってる。正門もニヤニヤしてるし。
恥ずかしすぎるやろ…


？「大橋くん？同じ美化委員やな、よろしく。」


いきなり話しかけられてびっくりした。
話しかけられた先にはまあなんとも可愛らしい女の子。


「うん！よろしく！」


頭の中は先輩でいっぱい〜。
はやく放課後にならんかなぁ。
先輩、いますように！！！



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