Beautiful Moon 2nd (ページ25)

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☆ ページ25

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2人で入るには水着が必要だから準備をしておいてね、と約束した。

Aが着ているのはビキニでなければレオタードタイプのものでもない。部屋着のようなフレアタンクトップとショートパンツだ。胸と鎖骨が完璧にカバーされている。ただバックオープンだから背中が見えている。脚も見えている。

『めっちゃ見るじゃん』

露出度控えめにしたのに、とAは苦笑いする。

「俺がAの体で1番好きなとこ知ってる？」

『えー、胸？』

いや、好きだけど。マシュマロみたいな柔らかさで一生触っていられるけどもっと好きな場所がある。

「胸も好きだけど背中と脚なんだよね」

『またそれはマニアックな……』

そーっと背中を撫でればピクリと震える。

『もう！ここじゃダメでしょっ！』

Aは顔を赤らめながら俺の背後に回り、浴室に向けて俺の背中を押した。

「冗談だって。せっかくだから俺がシャワー行ってる間ヒノキ風呂入っとくといいよ？」

暖かい湯船に浸かってからサウナ室に入れば体の準備ができる。俺は普段からサウナに入っているけれど、Aはほぼ初めてだから無理はさせられない。

「水分補給もちゃんとしてね？ぶっ倒れる可能性あるから」

『はーい』

Aは水を飲んで早速ヒノキ風呂に浸かった。

『うぁあー……』

元々お風呂が大好きでよく長風呂をするし温泉にもよく行っているからサウナにも絶対にハマる。早速気持ちよさそうに癒されている表情を見たら期待が持てた。

『ひかる、このお風呂めちゃくちゃ気持ちいい……』

縁に頭を預けて日頃の疲れを癒している。目を瞑って寝てしまいそうなくらいだ。

「Aー、まだこれからだよー？」

『んー……』

ヤバい、本気で寝てしまう。急いで髪と体を洗い、水着を着てAの肩を叩く。

「終わったよ」

『……寝てた』

Aは既にぽやぽやで出来上がっている。

「これからサウナ入るからね、体拭くよ？」

『ん……』

なすがまま、されるがまま。大人しく俺に体を拭かれた。

それもそうだ。Aは今ドラマでカルテット主演の1人として出演している。4人だから単独主演よりは負担は軽いようだけど、並行して俺とのドラマの打ち合わせにアーティスト活動、来年の舞台に向けての準備もしている。

知らず知らずのうちに疲れが蓄積しているのだろう。