【QK】ミモザの花言葉 vol.3【短編集】

プレゼント nb × in ページ43

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「プレゼントもう買った？」

この時期にプレゼントの話題ということは、QuizKnock内で交換するクリスマスプレゼントのことだろう。問いかけられたノブが、パソコンから少しだけ目を上げて返事をする。

「ん？まだだよ、乾は？」

「俺もまだ。」

乾が自分の予定表と直井の予定表を照らし合わせて、この日空いてるかなーと呟く。

「ダメだよ、その日は直井俺とプレゼント探しに行くから。」

「えなんで！？聞いてない！」

「乾、いつも直井に相談してるじゃん。たまには貸してよ。」

「やだやだやだー！俺も行く！」

「ダーメ。一緒に行ったら意味ないでしょ。」

その時、バンッと大きな音を立てて扉が勢い良く開いた。

「俺のために争わないで！」

「「…何言ってんの、直井。」」

「言ってみたかったんだよ人生で一回ぐらい！」

部屋に入ってきた直井がズカズカとこちらにやってきて乾の隣に座る。パソコンも持っていないことを見るに、乾とノブの会話を聞いてふらっとやってきたのであろう。

「てかさー、本当に俺必要？乾、いつもめっちゃ悩んだ挙句本人に聞いてるじゃん。」

「う、それは…。」

「俺は最初っから乾に聞いてるし！」

「うんうんそだね、乾以外へのプレゼントは毎回相談されてるけどね。」

「乾以外が何欲しいかなんて知らないもん。」

呆れたように一つため息をつく直井。本当に、ノブは乾のこと以外考えていない。

「まぁいいや、俺がここに来た理由なんだけど。」

「理由あったんだ。」

「うるせぇ黙れ。あのですね…僕もプレゼント交換会に誘われたので一緒に選びに行けなくなりました！頑張れ！」

「「えええーーー！！！」」

伝えるべきことを伝え終わった直井が立ち上がり、その場を去ろうとする。それを隣に座っていた乾が止める。振り解く。直井が走って部屋を出る。

「「おい待て直井―――！！！」」

…同期組は、今日も楽しそうな日常を送っている。


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