服をシェアする双子。 gn × mn ページ21
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左右なんて、無いです。ナチュラル同棲。付き合ってません。
言side
「ただいまー!」
そろそろ夕ご飯の準備を始めようかと思いつつも、スマホの誘惑から離れられずソファでダラダラしていた夕方。買い物に出掛けていた問ちゃんが帰ってきたらしい。
「おかえり。良いのあった?」
今日は確か服を買いにショッピングモールへ行ったはず。前から所属はしていた団体、QuizKnockのYouTubeに出るようになって、お互いファッションを気にかけるようになっていた。
「じゃじゃーん!可愛くない?これ。」
「おー、良いじゃん似合いそう。」
この前まで一般男子大学生だったわけだし、服はモノクロばっかり、あっても青ぐらいで。最近になってようやく色物柄物を増やしたのだけど、問ちゃんの方がそういう服は少しだけ多く持っている。今日買ってきたのも、そんな感じ。
「あとこれは、言ちゃんに。」
「え、僕に?」
「うん、着てほしかったから買ってきた。」
確かに自分では選ばなそうな系統だ。どちらかといえば問ちゃん寄りの。でも…。
「どうせ自分でも着るんでしょ?」
「そりゃそうじゃん。僕が買ってきたんだから。言ちゃんもこれ着るでしょ?」
と、指差すのは最初に見せられた服。そりゃあ…ねぇ?
「着るよ。たまには派手なの着ないと編集さんに怒られちゃうもんね。」
「鶴崎さんがたまに言われてるやつね笑笑よーし、シャワー入ろうかなぁ…。」
買ってきた服のタグを切って、洗面所に持って行ったからきっと一度洗うのだろう。まぁ洗うのは僕だけど。問ちゃんがシャワー浴びるなら僕はご飯作るかぁ…。
冷蔵庫にあるものを見て頭の中でメニューを決め、手を洗ってから作り始める。中学の途中から寮生活をしていてあまり料理には縁がなかったが、問ちゃんは放っておくと自分で作ったお菓子しか食べないので上達してきた。
ご飯を洗って、野菜を切って、お肉を炒めて…。そうこうしているうちにシャワーの水音がやみ、問ちゃんが出てきた。
「上がったよー。」
「はーい。…ってそれ僕のじゃん。」
お風呂上がりの問ちゃんが身につけていたのはどう見ても僕のパジャマ…というか部屋着のTシャツと半ズボンで。
「ん、僕の無かった。ダメだった?」
「別に良いけど…。」
兄に甘いとたまに言われるのはこういうところだろう。まぁ、ダメな理由も無いし、なんか僕の服着てくれるのは嬉しいし。
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蘭(プロフ) - tmさんの性同一性障害お願いできますか? (12月30日 20時) (レス) @page37 id: 63a9fa29e6 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - リクなんですけど、言ちゃんの喘息お願いできますか? (11月19日 21時) (レス) @page35 id: 63a9fa29e6 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - 仲良し兄弟mnちゃんとgnちゃんのお話し、可愛くて凄く嬉しいです。ありがとうございます(≧▽≦) (7月15日 16時) (レス) @page4 id: 7d400068d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sunny | 作成日時:2023年7月14日 23時