目眩 nb × ini ページ11
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乾side
パソコンから顔を上げた瞬間、執務室のソファの真ん中で編集をしていた俺を目眩が襲った。まぁ目眩自体はよくあることで、すぐ治るかなぁと思ったんだけど、今日のは酷いな…。
「っ、ノブ…。」
「ん？ちょ、どした？」
「落ちそう、助けて。」
ノブが慌てて駆け寄ってくるのが回る視界の中でも分かる。落ちそう、落ちそうなの。ちゃんとソファに座れているかも分からない。真ん中だから横にも凭れられないし。
「あー、いいよ。」
許可が出たから目の前にしゃがんでいるノブに抱きつく。この姿勢が1番楽…な気がして、いつもお願いしてるんだよな。あんまり皆の目の前ではしないけど。
「どう？治りそう？」
「んー、しばらく無理かも…ごめん。」
「大丈夫よ、ゆっくりゆっくり。」
世界も、自分も、ぐるぐる回って見える。身体が傾いていくような気がして、倒れないよう力を入れ直した。
「気持ち悪い…。」
「あらあら、吐きそう？ではない？」
「多分、大丈夫。うー…。」
なんとなく胸を摩ってみる。なんかふわふわしていて、ぐるぐるしていて。うん、吐くまではいかないんだけど、気分悪いなぁ…。
「あ、ありがとうございます。乾、一応袋ね。持てる？」
「持てる…っう。」
誰かが袋をくれたらしい。今吐くともれなくノブにも迷惑かかるから吐かないぞ…と思いつつお気遣いはありがたい。ヤバ、周りの人にも迷惑かけてるよなこれ…。早く治さないと。
一点に集中すれば無理やり治すことはできるんだけど、それだとまた近いうちになるんだよな。ちゃんと治るまで待ちたいな…。
「…ん、治ってきたかも。」
「そう？じゃあちょっと体起こそうか。」
ノブに支えられて体を起こす。そのまま背もたれに凭れかけさせられた。体を起こすと当然皆さんが視界に入るわけで…ちらちらとこっちを見ていて、心配かけたかなって。そしてその中の1人、福良さんと目が合う。
「ノブ、乾連れて仮眠室行っちゃって。2人とももう今日の仕事はいいから。」
「あ、いいんですか、ありがとうございまーす。」
「あと乾は後日病院行きなね。ノブが対応慣れてる感じ、何回かあったんでしょ。」
「あはは…行きます。」
福良さんには全てお見通しだ。実は、家で2人で過ごしてる時とか、編集部屋にいる間にも何回か回転性の目眩で動けなくなってて。そろそろ病院いかないといけないよなぁ…とは思ってたんだよね。怖いけど、行くかぁ。
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蘭(プロフ) - tmさんの性同一性障害お願いできますか？ (12月30日 20時) (
レス) @page37 id: 63a9fa29e6 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - リクなんですけど、言ちゃんの喘息お願いできますか？ (11月19日 21時) (レス) @page35 id: 63a9fa29e6 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - 仲良し兄弟mnちゃんとgnちゃんのお話し、可愛くて凄く嬉しいです。ありがとうございます(≧▽≦) (7月15日 16時) (レス) @page4 id: 7d400068d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sunny | 作成日時：2023年7月14日 23時
