【QK】ミモザの花言葉 vol.3【短編集】

金曜日の夜は。 gn × mn ページ1

.


言side

「問ちゃん、今日は家に何も無いからスーパー寄って帰るよ。」

「はーい。」

ということでやってきたスーパー。今日もいちごは高いなぁ、なんて。

今日の夕飯は何にしよう。マジで家に何も無いから逆に選び放題だ。

「夜ご飯何食べたい？」

「えーなんでもいい〜。」

相変わらず東問はお菓子以外に興味が無い。1番困る返答なんですけどそれ。んー、僕がカレー食べたいからカレーにしちゃおうかな。

玉ねぎ、人参、じゃがいも…の代わりにさつまいも。問ちゃんは辛いのが苦手だからね。少しでも甘くしたいらしい。

そしてお肉は挽き肉。これが東家の定番カレー。あ、鶏肉安いな買っとこ。

てか問ちゃんどこ行ったよ。いつの間にか隣からいなくなってるんだけど。まぁどうせ製菓材料コーナーに引き込まれたんでしょう。ルー見に行ってからお迎えに行くことにしよう。

ルー、絶対家にあるけど、ストックにもなるしもう一個買っておくか。中辛ね。

「言ちゃん、これも買って。」

「はぁ？…帰ったらお金返してよ。」

やっぱり製菓材料コーナーにいたらしく、何やらお菓子の材料をカゴに入れてきた。こういうとこ問ちゃんに甘いんだよなぁ。

買いたいものは買えたんだけどなんか忘れてるような気がしてあと半周スーパーを回る。問ちゃんは時々ふらーっと離れながらもついてきてくれた。

うーん、思い出せないからいいや。メモしてないってことはそんなに重要なものじゃないでしょ。

レジあんまり空いてないなぁ。1番早そうなのはここかな。

「問ちゃん、俺のリュックからエコバッグ出して。」

「はい。こんな大きなものリュックに入れてきたの？」

「ありがと。今日は朝からこのスーパーで買い物しようって決めてたから。」

取り出してもらったのはカゴにかけられるタイプのエコバッグ。最近これ使えるところ増えてきたよね。まだ使えないところもあるけど。半分に折ればリュックにも入るし便利なんだよなぁ〜。

あ、また問ちゃんどっか行った。いつも袋詰めやってくれるから今日は仕事無いと思ったのかな。

お会計が終わる頃にタイミング良く帰ってくる問ちゃん。全く、自由人なんだから。


.

.→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す