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頭が真っ白になる。スタジオがザワつく声だけがぼわーんと頭に響いては消えていく感覚。
…分かるのは、俺は、今すごく情けない顔をしているということくらい。
「手越ッ！おい手越しっかりしろ！」
力の入っていない人間は、たとえ体重の軽い手越でも支えてはいられない。
仕方なくゆっくりと横にすると、すかさずマネージャーが自分のカバンにタオルを巻いて手越の頭の下に滑らせた。しかし固く閉じた目は、それでも開く気配は無くて。
どうしよう、このまま目覚めなかったら。
ていうか、人が倒れるってどんな時だろう。
貧血？熱中症？
…他は……、
…重い病気、とか、？
「、…けほッ、げほッ！、っひゅ、」
「っ手越！？」
突然、意識の無い手越が激しく咳き込んだ。
救急車を呼ぶべく電話をしようかと話し合っているスタッフの大きな声と同じくらい、爆発したように激しく大きく響くような咳。
一向に収まらないそれに、周りの空気が焦りを帯びるのを感じる。
「、増田さん！１回身体起こしてあげてください！」
「っ、うんっ…」
誰に言われたか分からないけど、とりあえず従う。
手越を救えるなら、もう何にだって縋りたい気分だった。
「ぅ、げほっ、ひゅ、ひゅっ…」
過呼吸、なのだろうか。
また誰かの手が伸びてきて、手越の口元に見慣れたロゴマークが描かれた紙袋が当てられる。
俺は、徐々に温かくなってきた手越の薄い身体を支えながら、生理的なものなのか溢れているその涙を指で拭った。
白い肌が赤く染まり、眉間にはシワがよっている。
…苦しいだろう。きっと。
それはもう、この小さな身体に色々なものを抱え込もうとし始めた頃から、ずっと。
「っ、ま、す…、」
「、手越…！」
少しずつ呼吸と咳が落ち着いてくると、手越はか細い声で俺を呼んで、うっすらと目を開けた。
スタッフの安心する声と、救急車は大丈夫そうだという声が混ざって聞こえてくる。大事には出来ないのが芸能人の悲しいところだ。
「とりあえず、まだ危ない状況ではありますし、病院へ向かいましょう」
どこか遠くを見つめて黙りこくった手越を見て提案したマネージャーに、俺はすぐに頷いた。
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文章下手くそ〜〜ヽ(；▽；)ノ
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かえで(プロフ) - みみくもさん» コメントありがとうございます！私も2人の涙腺スイッチが交互になってるの大好きです…笑 (2019年3月11日 13時) (
レス) id: 4d5112f6b0 (このIDを非表示/違反報告)
みみくも(プロフ) - テゴマスが同時に泣かないの本当好きです…ありがとうございます…… (2019年3月11日 13時) (レス) id: 073e7ada57 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - ルルさん» お久しぶりです！なかなか頻度は安定しないかと思いますが、よろしくお願いします^^ (2019年2月17日 16時) (レス) id: 4d5112f6b0 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - お久しぶりです！短編集、どんな話が出てくるのか楽しみです！無理せず、更新してくださいね！ (2019年2月11日 9時) (レス) id: 1a033fe3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かえで | 作成日時：2019年1月26日 15時
