変化の話 ページ13
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「行ってきまぁす」
祐が智久くんの部屋で寝て体調チェックが無かった分、いつもより早く俺と慶は星の家を出た。
「…なんか、二人だけって調子狂うね」
「そうだな」
最近の亮くんはずっとタカと二人でカウンセリングルームにいるし、祐は先程部屋から出てきた智久くんに抱っこされていて、喘息じみた咳をしていた。
だから夏休み明け初日の今日は、俺と慶だけで家を出て、登校しているのだ。
「あー、祐ちゃん大丈夫かなぁ…喘息みたいな咳してたけど」
「まぁ吸入すれば治りそうな咳だったし、心配しすぎもよくないだろ」
「そうかなぁ…でも、今日は早く帰らないとだね」
「それはそうだな」
今日は体育がある、とはしゃぐ祐も、体調良くないから辞めとけと叱るタカもいない静かな登校。
なんだか…少し、嫌な予感がするのは俺だけだろうか。
これから先、祐とタカはどうなってしまうのだろう。
もし二人がこのまま落ち込んで、学校も来られなくなったら。
また昔みたいに互いに依存して、されて、俺達に対して壁を作ってしまったら。
…慶の入所で、やっと道が開けたのに。
「シゲ、いつも通りだよ」
「…慶、」
「いつも通り。祐とタカには、それが一番良い薬でしょ？」
いつの間にか、俺達はもう下駄箱の前に来ていて。
祐に合わせてゆっくり歩く必要が無かったからか、普段の半分しか登校に時間がかかっていなかった。
「…そうだな」
あの二人は、迷惑とか心配とかをかけることを極端に嫌うから。
変わることを恐れているのなら、俺達がまた一緒に歩幅を合わせてやればいい。
この先何度転んだって、何度でも手を差し伸べてやればいい。背中を押してやればいい。
今までだって、そうやってしてきたんだ。
「帰ったらさ、祐とお話しよう？何か手伝えることがあるかもしれないよ」
「…おう」
じゃあまた放課後ね、と、高学年の下駄箱へ向かう慶の背中は、とてもたくましかった。
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むやみやたらにフラグを立てます…
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まお(プロフ) - いつまでも更新を待っております…！！大好きです！ (2020年6月6日 23時) (
レス) id: 2be1c136eb (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ぽっか(プロフ) - 初めまして！このお話本当に大好きです！テゴマスの話の続きがとても読みたいです。もう更新ありませんか？ (2020年5月8日 22時) (レス) id: 449c7f8148 (このIDを非表示/違反報告)
テゴアヤ(プロフ) - ゆうとたかのお話の続きが楽しみです。今の状態はちょっと胸がチクチク悲しくなります。また4人とやまぴーりょうちゃんの笑顔が戻る日を楽しみにしています (2020年1月12日 12時) (レス) id: 8bc0735841 (このIDを非表示/違反報告)
テゴアヤ(プロフ) - このお話が本当に好きです！大変かもしれませんが、更新を楽しみにしています！！ (2020年1月12日 12時) (レス) id: 8bc0735841 (このIDを非表示/違反報告)
eRu(プロフ) - 初めてコメントさせて頂きます。今日の朝このお話を見つけて、全部一気に読んでしまいました！とても、とても、いいお話です…！これからも楽しみにしてます！スランプ脱出、頑張ってくださいね！ (2019年9月29日 16時) (レス) id: 2d1d6afcf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かえで | 作成日時：2018年7月22日 13時
