私立宝玉女学院 ページ2
ーﾁｭﾝ ﾁｭﾝー
『んぅ…朝…？』
手探りでスマホを探すが、手に当たるのは台本やらマーカーばかりだ。
ベットの下とかかな？
『あ、あった！えっと〜今何時？って！え！？7:53！？』
授業初日からなんてことを！
うわぁ〜！どうしよう！！遅刻だぁ！！！
私は私立宝玉(ほうぎょく)女学院に通う高校1年生。
ここは中学からのエスカレーター学校で、演劇を学ぶ場所だ。
中学生一年から毎日この学びやで稽古に勤しんでいる。
高等部の授業が始まるからって張り切り過ぎたかも…
『兎に角！急がなくちゃ！！』
ー キーン コーン カーン コーン ー
『ま、間に合った…』
「あ、心優！もう、遅かったじゃない？こちらがヒヤヒヤしてしまったわ。どうせまた台本と睨めっこしていたんでしょう？」
『いやぁ汗 高等部になったらもっと授業が難しくなると思うと、不安で不安で』
「まあ、わからなくもないけれど、そんな事じゃ身体がもたないわよ？」
この子は西条華。
名前の通り綺麗で華があって普段の言葉使いも丁寧で本当に素敵な女の子！
と、華ちゃんの手が私の目元へ伸びてくる。
反射的にギュッと目を瞑ると優しく目から頬へと撫でていった。
その優しい手つきにウトウトと船を漕いでしまった。
「すごい隈。一生懸命に頑張るあなたは好きだけれど、あまり無理をしないでね？」
「んぅ…ありがとう、華ちゃん」
ーガラガラッ
「おはようございます。それでは委員長、号令を。」
「はい。起立 気をつけ 礼」
華ちゃんの号令に従ってペコリと一礼。
この学院では基本的に中等部の頃から同じクラスになっている。
華ちゃん、一年生の頃からずっと委員長なんだよね。
(本当にすごいな。正に"ヒロイン"に相応しい…。)
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隆弘 - むっちゃオモロそうなんで頑張ってください (2022年4月25日 10時) (
レス) @page6 id: 4c1fa166fb (このIDを非表示/違反報告)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2021年6月7日 1時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナモ | 作成日時：2021年5月5日 3時
