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それから何分そうしてただろう。
泣いてる彼の背中をさすりながら。
落ち着いたのか、顔を離した彼は、
突然我に帰ったように私から離れて、
後ろに思いっきり尻もちをついた。
「……痛ッ、、あ、あの、ほんとすみませんでした」
「いや、全然。もう大丈夫なんですか？」
「…はい、おかげさまで。少し落ち着きました…」
ふぅ、と一息ついてうつむく彼。
ど、どうしよう。
何があったんですか、なんて簡単に聞けないし…。
「あ、あの！お腹、空きません？」
「……え？…」
間を置いて戸惑うような声が返ってくる。
そりゃそうだ…
考えに考えて出た言葉がこれなんて、自分が心配になるレベル…
もうちょっと空気読めなかったのか…。
「…あ、いや、あのちょうど私唐揚げもってるから、食べないかな〜なんて、食べたら心もちょっと軽くなるかな〜なんて！はは！食べないですよね！」
そう。それは、馬鹿な私の話なのだ。
そんな、見知らぬ女が持ってる唐揚げなんて…
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「え？いいんですか？…俺2日何も食べてなくて、」
「ど、どどどうぞ！！お食べください！！」
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ナイス私！
ありがとう売れ残った唐揚げ！
屋上の端にあるぼろいベンチに座って、
唐揚げを渡す。
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「…こんなもんでよければ…」
「すみません、なんか助けてもらった上に食べ物まで」
「いえいえ、私がそうしたくてそうしたので、」
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礼儀がいい人だな。
唐揚げをぱくっと食べるときに
シュッとした男らしい輪郭だけが見えた。
「……おいしいです」
「おお、それはよかった！」
彼は、相当お腹が空いていたのか
何個も取って、口に頬張る。
「そ、そんな急いで食べなくても…」
「…え、あ、ふひません」
なんか、可愛い。
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かな(プロフ) - くりむさん» ありがとうございます＾＾続編でもぜひよろしくお願いします＾＾ (2022年1月30日 22時) (
レス) id: 6ff67ad479 (このIDを非表示/違反報告)
くりむ(プロフ) - 前編お疲れ様でした！続編も楽しみにしてます！ (2022年1月25日 23時) (レス) @page49 id: 6c57280bf5 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - くりむさん» 大好き頂きました（ ; ; ）嬉しいです、、できるだけたくさん更新頑張りますのでぜひお楽しみください（＾ω＾） (2022年1月23日 22時) (レス) id: fc77319d06 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 桜道 あすか(はるみち あすか)さん» 度々のコメントありがとうございます！こうやって毎回コメントを頂けてるだけで嬉しいです（ ; ; ）久しぶりの更新となってしまいましたが、今後もお楽しみ頂ければと思います（＾ω＾） (2022年1月23日 22時) (レス) id: fc77319d06 (このIDを非表示/違反報告)
くりむ(プロフ) - かなさんのこの作品大好きです!!テヒョン守ってあげたくなる...!更新楽しみにしてます! (2022年1月20日 15時) (レス) id: 6c57280bf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かな
| 作成日時：2021年11月28日 17時
