終末テスト ページ2
「これまた熱烈だね」
リードが入間軍を見てそう呟く。それもそのはず…クララもアリスもぎゅうっと効果音が聞こえてきそうなほど入間にくっついているのだから。
「クララはまた僕が悪周期になるんじゃないかって不安らしくて…」
「悪夢を見た子供みたいだな」
「アズくんは？」
「私は側近としてイルマ様のちょっとした変化にも気づけるように傍に控えているのだ!!」
「いや控えてはねーだろ」
「さみしかったんだな」
「んで、Aちゃんは？」
そう、Aはアリスに腕を掴まれた状態で…そして何故かペンとメモ帳を手に座っている。
「Aにはイルマ様の観察記録係を命じているため、近くにいないと駄目なのだ！」
『だそうです…』
入間が悪周期の時に、Aの様子が変だと入間から聞いて以来、Aから目を離さないようにしているアリス。入間の観察記録係と銘打っているが、自分がAを観察するための口実でもある。
「Aちゃんも大変だね〜」
あまりのくっつきっぷりに、お菓子やサブロー登り等で釣ろうとするが中々離れない。
「ほ〜らAちゃん、使い魔先生のぬいぐるみだよ〜」
『ほっほしい…！』
可愛いモフエゴのぬいぐるみを前に、Aが手を伸ばそうとするも、アリスが頑として腕を放そうとしないため動けない。泣く泣く諦めるA。
「そんなにべったりだとイルマくん困るよ」
ジャズの言葉に、落ち込んだように少し離れる2人。入間は一瞬立ち上がるが、あまりの落ち込みぶりに耐えられなくなり再び座る。そしてまたくっつく。
「だめだこりゃ」
「じゃあ逆に俺たちもひっつこう」
「よしきた」
問題児クラスみんなでぎゅうっと固まっていると、カルエゴが入ってきて一言…
「なにやっとるのだ貴様ら…気色悪い…」
「─ではプリントの通り、明日から授業は短縮される…」
自前の椅子に片肘をつき、伝達するカルエゴ。
「もうすぐ終末日だ。各自 準備をしておくように。」
終末日とは長期休暇のことである。
「休みだー」「遊ぶぞー」
と浮かれる問題児クラスの面々だが、
「その前に座学の一斉テストがあるがな…」
カルエゴの一言によって慌て始める者多数。
「教室にふさわしい点をとれよ」
その様子を見て楽しそうに笑うカルエゴ。
「まったく、日頃から準備してない者は愚かですねイルマさ…」
アリスがそう言いつつ入間の方を向くと…
「イルマ様ッ!!?」
ちーんと魂が抜けたような表情で消えかけている入間。
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リマ(プロフ) - 八つ橋さん» 幼少期編考えるの楽しかったです！夢主の兄との絡みもいつか書ければと思ってます！寒い日続きますね…八つ橋様も風邪をひかないようお気をつけ下さい！ (2023年2月23日 20時) (
レス) id: 7b3f301f92 (このIDを非表示/違反報告)
八つ橋 - こんばんは、幼少の二人が可愛らしいかったです。全力で夢主ちゃんのお兄ちゃんが邪魔してそうだなぁと思いました。最近寒いのでお身体にお気をつけて下さい。 (2023年2月22日 22時) (レス) id: ed846143d9 (このIDを非表示/違反報告)
リマ(プロフ) - 八つ橋さん» いつも読んでくださりありがとうございます！私がアズくんを書くと、中々素直になれなくて誰かしらの邪魔が入ってしまうという…笑 今後どうなるかお楽しみに…！ (2023年2月22日 20時) (レス) id: 7b3f301f92 (このIDを非表示/違反報告)
八つ橋 - こんばんは、素敵な夢小説に書いていただき誠にありがとうございます。アリス君やっと夢主ちゃんのことを誉められましたね。頑張ってと思いました。 (2023年2月21日 21時) (レス) @page45 id: ed846143d9 (このIDを非表示/違反報告)
リマ(プロフ) - 八つ橋さん» 見えづらい画像で申し訳ないですが、そう仰っていただけて嬉しいです！風邪ひかないよう気をつけます…！ (2023年2月16日 23時) (レス) id: 7b3f301f92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リマ | 作成日時：2023年1月28日 3時
