「他と違う」ってこと (ページ6)

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side アスモデウス

Aの話をちゃんと聞こうと思い、扉に手を当てた途端、前に押し出され開いてしまった。許可もなく勝手に開けてしまったことを詫びるため(そもそも鍵をかけておけ！と思わなくもないが)、Aを視界に入れようとした途端、真っ白で光り輝く羽が目に入り、息を飲んだ。

Aの羽は、漆黒のように美しい黒だったはず…。それがどうだろうか、眩しいくらいに輝く純白の羽になっている。思わず、「綺麗だ…」と口にしてしまうほどに。

『…え？』

呆けた顔をして声を発したAに意識を引き戻され、慌てて謝る。

「すっすまない！話をよく聴こうと思って、扉に手を当てたら開いてしまった…。しかし、その羽はいったい…？」

羽のことを聞いた途端、Aは顔を俯かせぽつりぽつりと話し出した。

『これで分かったでしょ？私が学校に行きたくない理由。私は、他のみんなと違うの。ハルファス家の悪魔でもないの。そんな私が、バビルスに居ていい訳がない！』

他と違う？ハルファス家の悪魔じゃない？

「そんなことをうだうだと考えていたのか？」

『そっそんなことって…！』

反論しようと、Aが口を開くが構わず続ける。

「他と違うのは当たり前だろう！他と違うから何だ!?お前には、ハルファス・Aという名があるだろう！例え血は繋がっていなかったとしても、家族と認められたのなら、立派なハルファス家の悪魔だッ!!」

『でもっ…！』

「でもじゃない！羽だって、私のより美しくて綺麗じゃないか!!むしろ誇らしいことだろう！」

『誇らしい…』

少し恥ずかしいことを言ったような気がするが、うだうだ考えているAなんて、らしくもない。さっさと学校へ連れて行くため、強硬手段をとる。

「バルゴさん、お願いします」

「かしこまりました」

部屋の外に控えていたハルファス家の使用人、バルゴさんに声をかけ、バルゴさんと入れ違いに部屋の外へ出る。

『ちょっ、バルゴさん!?』

Aの慌てるような声が聞こえたが、学校へ連れて行くためにはこうするしかない。女性の身支度が終わるのをここで待っているのも憚られるため、外へ向かう。
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使用人：バルゴ
女性悪魔
「FAIRY TAIL」に登場する、ルーシィの星霊の1人です！メイド服を着ていて、とても力が強いです。あとお仕置きが好きです笑
夢主のことを「姫」と呼ばせるか迷いましたが、やめておきました…笑