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5月のあたたかい風が髪を揺らす。
もちろん、桜は散っちゃってるよね。
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A「好きだ。って言わなかったの？相談された時とか、」
前から相談されてたならいつでもタイミングはあったはず。
『何度も言おうと思ったよ？
でも、いえねぇよ、』
A「え…勇気が、なかった？」
『ちげぇよ、幸せそうだったからだよ…あいつが、好きなやつと結ばれて、』
A「そう、なんだ…。」
無神経なこと聞いちゃったな、
『あの男の話する時にはさ、俺にも見せたことないような顔で笑うのよ、あいつ。』
ずっと、近くで見てきたんだ。
見たくもないのに。
A「なんかさ、私たち、似た者同士だね笑」
悲しいくらい。
『あ?確かに、それは否定できないかもな、』
A「泣きそう？」
『ん、でも、あんたの前では泣かねえよ笑』
そんな、
A「泣いても、いいのに、」
あれ、私、仮にも初対面の人に、何言ってんだろ、
でも、見てられなかった、
潤んだ目をわざと見開いて、ぐっと唇を噛みしめる彼を。
『じゃあさ、』
A「うん、」
『肩貸してよ、』
そう言って彼は私の肩に頭を傾けた。
A「まだっ、いーよって言ってないのに、」
近いっ。
『そんな意地悪ゆーの、』
「っ…、いーよ…。」
体の右半分が硬直してる。
こんな状況、
想像もしてなかったから。
『ねぇ、名前、なんていうの？』
A「へっ？」
彼が肩を傾けながら言った。
『だーかーら、あんたの名前、』
名前？？私の？？
そういえば言ってなかった。
A「A、七瀬A…。」
『…っ』
一瞬彼の体がビクッって動いた気がした。
もしかして、名前、思い出した？
『へー、Aね、』
でもそのあと何事もなかったかのように私の名前を呟いたから、
なんだ、勘違いか、そうだよね、あんな昔のこと、覚えるわけ、
ていうか人違いかもしれないし、
じゃあ私も、思い切って、、、
A「あの〜、あなたの名前は？」
『俺の名前？教えなーい』
A「はっ！なんで！！！」
驚いてバッと彼の方を向く。
『いてっ、いきなり振り向くなよ、！ずり落ちるだろ！』
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nara(プロフ) - ニノンさん» ありがとうございます。私も大好きです。これからもよろしくお願いします！ (2017年1月17日 11時) (
レス) id: a353d06ba1 (このIDを非表示/違反報告)
ニノン(プロフ) - はじめまして♪♪♪嵐が好きなので、これからも更新楽しみにしています(о´∀`о) (2017年1月16日 18時) (レス) id: 2c366f3f54 (このIDを非表示/違反報告)
nara(プロフ) - みぃこさん» みぃこさんありがとうございます(;_;)とってもうれしいです(;_;)頑張って更新してくのでこちらこそこれからもよろしくお願いします(;_;) (2017年1月11日 16時) (レス) id: a353d06ba1 (このIDを非表示/違反報告)
みぃこ(プロフ) - はじめまして☆これからも更新楽しみにします(^^) (2017年1月11日 13時) (レス) id: 22f30ee0ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nara | 作成日時：2017年1月8日 22時
