不機嫌な彼を攻略するには

舞台袖からの景色 ページ16

Asaid




今日はとしみつさんのソロのお仕事。

としみつさんが参加したCDアルバムのリリースイベント。

お客さんの前で歌を歌う。

この間から打ち合わせをしていたのはこのお仕事の話だった。

以前からとしみつさんは音楽活動に精を出していて、今回のイベントもかなり色々な意見を出してくれた。

このイベントは、マネージャーになって初めての大きなイベントだから、絶対成功させたいし、良いものにしたい。

そのお手伝いができるのは本当に幸せなことだと思う。

リハーサルを終えたとしみつさんのもとにドリンクを持っていく。




『お疲れ様です。
これ、どうぞ。』


と「ありがとう。」


『直したいところありますか？』


と「出てくるタイミング、もうちょい遅くてもいいかも。
あと、ライトが当たりすぎて客席がちゃんと見えない。
あれじゃ、お客さんの反応が分からない。」


『わかりました！
スタッフさんに話してみますね。』


と「ん、よろしく。」




そこからイベント開始までの間バタバタと動いて、忙しく過ごした。

そして、イベントが始まる。

私は舞台袖からステージの様子を見守る。

としみつさんが登場すると、客席から大きな歓声が上がった。

やっぱりすごい人、なんだ。

歌ってる姿もすごくかっこよくて、引き込まれるように見ていた。

初めて聞く話→←気になっちゃうなぁ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す