不機嫌な彼を攻略するには

幸せ ページ47

Asaid




幸せでふわふわしたところから、ふっと意識が浮上してくる。

ゆっくりまぶたを開けると大好きな人の姿。

身体はなんだか少し気だるい。




と「…おはよ。
A、大丈夫か？
無理させた？」


『ん……としみつさん…』


と「水飲む？」




心配そうな顔でこちらを見つめるとしみつさん。

ベッドサイドにあったお水をもらう。




『わたし…』


と「覚えて、る…？」


『えっと……』




寝起きの頭をフル回転させて、先ほどのことを思い出す………

私、あのままソファで寝ちゃった…よね…？

裸のまま…！

思い返すとめちゃくちゃ恥ずかしくて、赤くなってる顔見られたくなくて、隣のとしみつさんの胸に顔を埋めた。




と「なに…この状況嬉しいけど、どした？笑」


『あの…私どうやってベッドまで…』


と「俺が運んだ。」


『っ……！』




丸裸のまま！？

としみつさんに運ばれた！？

もう…恥ずかしすぎて…

絶対重かったよね？

あー、もー、やだ…




と「あの、一応タオル掛けて運んだから…
あと、軽すぎて心配になった。」




心の声、聞こえてる…？




と「身体、しんどくない？」


『ちょっとだけ…だるいです…』


と「あー、ごめん…
やっぱ無理させたよな…」




落ち込んでるとしみつさん。




『でもっ…それより幸せです…』


と「なぁ…まじで可愛すぎ…」




ちゅ、とキスをされて、心がくすぐったくなる。

目が合うと優しく笑って頭を撫でられる。




と「ずっとこうしてたい。」


『ふふ、私もこうされてたいです笑』




幸せ。

ちょっと前まで、こんな幸せ知らなかった。

ちゅー好きだよね→←我慢しないで

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