二話 ページ3
五条side
伏条A。
猫っぽいとしては、
「……なかなかに狂暴だよなぁ」
ひょっとして、
ひょっとしたら、
俺より強いのかもしれない……
「………いや、それはねぇな」
それはない。
絶対にない。
…………と、思う。
「あ゛ああぁぁぁ………」
「五条うるさい」
「いやだってさぁ…」
「黙れ」
「………なんか硝子、俺へのあたり強くない?」
「かよわき少女を攫ったやつとかわす言葉などねーわ。バーカ」
…違うんだけどな。
…冤罪だけどな。
「つえーんだよな、あいつ……」
ちょっとした悪戯心だったのだ。
悪気はなかったのだ。
今日の朝のこと……
──────────
………あいつ、起きてこねぇな……
「しゃーねーな………」
起こし、いってやるか……
バン
「ほれ、起きやがれ」
…………
…………………
……いっちょ、やったるか…!
バサリ
「…………」
「…………」
………すんごい顔。
………すんごい顔で見られている。
「………………ふとんがふっとんだ………なんつって…」
己の笑顔が、固く引き攣る。
バギャン
聞こえてはいけない音がした。
壁が…
そらーもう、バキバキに。
「あ、っちょ、待っ………いや、わ、悪かったって!ちょっ!?」
────────
「でもさー、あんたの無下限、流石に天与呪縛でも無理じゃね?」
「ちげーの。張らせてくんねーの。速すぎて」
「相当じゃん」
「家、半壊」
「………わぁお」
普通に、まずい。
「………てか、傑は?」
「今任務」
「あっそ」
傑ん家、泊まろっかな………
「………そいえば、Aに弁償してもらお」
「鬼畜だな。中学生の小遣いなんて、たかが知れてんぞ」
「だいじょぶ。あいつ金はある」
ま、とりあえず学校押しかけよ………
俺は、出掛ける準備を始めた。
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紫夜乃 - ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2021年8月7日 17時) (レス) id: 9a32eeac5c (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - そうでしたか!わざわざありがとうございます!これからもこの作品が完結するまで楽しく読ませていただきたいと思います。更新頑張って下さい!! (2021年8月4日 1時) (レス) id: bfd4f19ab4 (このIDを非表示/違反報告)
紫夜乃 - ごめんなさい!二十二話の前の・の所で作者挨拶の後に二十一話が入ってます!分かりづらかったので後で修正しておきます!これからも応援よろしくお願いします! (2021年7月4日 9時) (レス) id: 9a32eeac5c (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます!あと質問なんですが21話って非公開か作中だったりしますか?22話公開されてるの見たのですが話がぶっ飛んでて困惑してますw (2021年7月3日 23時) (レス) id: bfd4f19ab4 (このIDを非表示/違反報告)
紫夜乃 - コメントありがとうございます!更新は遅いですが、がんばります! (2021年4月29日 20時) (レス) id: fef3ff785e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫夜乃 | 作成日時:2021年3月27日 16時