作者・十二話 ページ13
作者です!
まずはお礼。
評価、コメントと、お気に入り、ありがとうございます!
出る出るとか言っといてずーっと伏黒君出さないでごめんなさい………
気長に待ってください!
ちなみにここからちょっと重くなるかもです…
これからもよろしくお願いします!
下から本編始まるよ↓
紫夜乃
───────────────
今日も変わらずいい天気。
それでも、Aの気持ちは晴れなかった。
「A!土産何がいい?」
「適当」
「あっそ」
「A、もしかして寂しい?ごめんねー。硝子おねーちゃんすぐ戻ってくるからねー」
「………ウザい…」
そう。
三人が、長期任務に出掛けるのだ。
「まぁ、頑張って来いよ」
「Aちゃんに応援してもらったら元気出たよ」
「………調子乗んなよ」
「はいはい」
そして、夏油傑とも、束の間のお別れ。
「何の任務なんだ?」
「星漿体関連。厄介っぽい」
「ま、すぐ終わるっしょ」
「…硝子、悟、それ言っちゃっていいのかい?」
みんな、気を抜いているようだった。
そりゃ、命がかかってんだから、別に本当に気を抜いているわけではないのだろうが…
「気ィ、抜くなよ」
「わかってんよ」
何だか、とても、
─────嫌な予感がした。
「─────夏油傑」
その言葉は、意外に。
本当に意外なほど、するりと。
私の喉から滑り出た。
「────────帰ってきてね」
無駄なことを、した。
そんなこと、私が言わなくても、分かっているだろうに。
「なんで傑だけなん?意味わかんねぇ」
「そんなのも分からんのかこのポンコツ」
「んだと?」
夏油傑は、微笑っていた。
「じゃあ、Aちゃん─────」
微笑って、言った。
「─────もし私が帰れなくなったときは、Aちゃんが迎えに来てよ」
目の前が、歪む。
ゆっくりと、歪む。
「は、おま、何泣いてんだよ」
「夏油、罪な男だ」
「─────行くよ」
私は、叫んだ。
「行くよ。何日かけても。絶対絶対絶対に。だから─────」
「─────帰って来いよ。帰らなかったら、殺 す」
頭の上に、そっと手が乗った。
「………冗談。そんな真に受けなくてもいいのにね」
「………あっ…そ」
「約束するよ。絶対帰ってくるからさ」
「………絶対絶対絶対に?」
「うん。絶対絶対絶対に」
こんなに、子供みたく泣いたのは、生まれて初めてのことだった。
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紫夜乃 - ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2021年8月7日 17時) (レス) id: 9a32eeac5c (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - そうでしたか!わざわざありがとうございます!これからもこの作品が完結するまで楽しく読ませていただきたいと思います。更新頑張って下さい!! (2021年8月4日 1時) (レス) id: bfd4f19ab4 (このIDを非表示/違反報告)
紫夜乃 - ごめんなさい!二十二話の前の・の所で作者挨拶の後に二十一話が入ってます!分かりづらかったので後で修正しておきます!これからも応援よろしくお願いします! (2021年7月4日 9時) (レス) id: 9a32eeac5c (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます!あと質問なんですが21話って非公開か作中だったりしますか?22話公開されてるの見たのですが話がぶっ飛んでて困惑してますw (2021年7月3日 23時) (レス) id: bfd4f19ab4 (このIDを非表示/違反報告)
紫夜乃 - コメントありがとうございます!更新は遅いですが、がんばります! (2021年4月29日 20時) (レス) id: fef3ff785e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫夜乃 | 作成日時:2021年3月27日 16時