◆ ページ10
(リヴァイside)
リヴァイ「これでいいな」
いつもならAと2人で来るはずの書類提出を無事に済ませ、団長室を後にしようとすると世話焼きのエルヴィンが俺を引き留めた。
エルヴィン「…リヴァイ、分かっているとは思うが、Aと早く仲直りしてくれ」
俺はため息をついて振り返る。
あれからAの様子は明らかにおかしい。俺の事を避けるかのように時間をずらしたり、わざと他の班員に話しかけて俺に話しかけられないようにしたりしている。
リヴァイ「…あぁ」
どこか怯えてるような表情ばかりで、Aの笑顔を最近見てないことに気がついて胸が痛む。
またため息を吐きそうになったその時。
銃声が3発、屋上から聞こえてきた。
リヴァイ「＿＿＿！」
嫌な汗が背を伝う。
リヴァイ「エルヴィン！Aだ。…何かしらおかしな事が起こってる。何人か兵を起こして屋上に寄越せ！」
何かしら変なことが起きてるとエルヴィンも察したようで、先程までとは違っていつもの団長の面構えをしてエルヴィンは立ち上がった。
エルヴィン「あぁ。…お前はどうするんだ」
リヴァイ「俺は屋上に向かう」
武器もない。立体起動もない。
それでもAが、俺を必要としてる。何かしらの危機に晒されている。
俺は衝動に身を任せて屋上まで走る。立体起動装置をつけていないことを心から恨んだ。
俺は走りながらチッと舌打ちを打つ。
リヴァイ「＿＿守りてぇと思ってんのは、お前だけじゃねぇんだよ」
・
(Aside)
この銃は3発までしか撃てない。だからもうこれで私は本当に身を隠す術を失った。
『お前…何をした！』
目の前の男は激昂して私を取り押さえようと飛びかかってこようとする。私は持っていた銃でそいつのみぞおちを抉るように殴った。
『ぐ、』
気休め程度にしかならないだろうが、やはり対人技術で時間を稼ぐしかないようだ。
＿＿＿もしこれで、気づいてくれてなかったら。
一瞬、そんな事が頭をよぎるが、すぐに頭を振って思考を振り払った。そんなはずはない。私は誰よりも彼を信じてる。
『クソガキ…っ！！』
男が私に拳を振り上げたとき、屋上の入り口扉が開いて私を呼ぶ声がした。
リヴァイ「A！」
「…！リヴァイさん！」
リヴァイ「室内に入れ！そうすれば立体起動を無力化出来る！」
リヴァイさんがそう叫ぶと、圧倒的に不利だと悟った男は舌打ちをし、『一旦引け！』と隠れていた後の2人に命令を出した。
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むささび(プロフ) - 一気に読み進めてしまいました。とても面白かったです。番外編ではなく、是非続編として本編のストーリーで夢主ちゃんが活躍＆キャラと絡むのか拝見したいです！一先ずはお疲れ様でした！また拝見出来る日を楽しみにしております。 (6月26日 17時) (
レス) @page35 id: 2279a97b0b (このIDを非表示/違反報告)
みみみみみ(プロフ) - フォールさん» ありがとうございます！完結まで見届けてくださり嬉しいです🙇♀️これからもがんばります、、！！ (2023年3月16日 16時) (レス) id: d7f9a920c5 (このIDを非表示/違反報告)
みみみみみ(プロフ) - ゆるさん» コメントありがとうございます！とても光栄です🙇♀️これからも頑張ります！😭 (2023年3月16日 16時) (レス) id: d7f9a920c5 (このIDを非表示/違反報告)
みみみみみ(プロフ) - らなさん» ありがとうございます…！とても嬉しいです😭これからも頑張ります💪 (2023年3月16日 16時) (レス) id: d7f9a920c5 (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！素晴らしい作品だったので無事完結したことを嬉しく思います！！すっっごい面白く、素敵な作品で、あっという間に最後まで読んでしまいました！これからも頑張ってください！！！ (2023年3月15日 23時) (レス) @page35 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみみみみ | 作成日時：2022年10月22日 22時
