ep.16 ページ16
その後も
こういう局面ではこの手筋が有効、とかいろいろ教えてもらったけど
頭に入る訳もなく
適当に相槌を打っていた。
突然
風「中島、意外と良い奴だったろ?」
と駒を眺めて言う彼は、私になんと返して欲しいと思っているのだろうか。
私と健人がくっつけばいい
たぶんこうに違いない。
「そうだね。なんか王子様みたい」
風「キングって呼ばれてたけどな」
聞こえるか聞こえないかぐらいの音量で
遠くを見つめるような切ない目をして呟いた。
何を考えているのか掴めない。
しばらくお互い何も話さず
聞こえてくるのは周りの駒と盤の擦れる音だけ。
突然目の前の彼が席を立ってカフェのオーナーの方へ向かって行った。
何を話しているのか、こっちからは何も伺えないけれど風磨とオーナーがとても親しい関係である事は一目瞭然だった。
少し経って戻ってきた時には両手にオレンジジュース。
風「ほら、やる」
「ありがとう」
あのクールな風磨がオレンジジュースを飲むイメージが無くて
なんか可愛い、と思ったり。
「オーナーさんと仲良いの?」
風「まあな。あの人もすげえいい人だけど、どう?」
「馬鹿にしないで。私は!…」
危うく言ってしまうところだった。
2回目の告白。
風「私は、何?」
何もかも分かっている顔で聞いてくる彼は
確信犯だろう。
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aika(プロフ) - あは/////そうですね!更新まってます! (2016年8月14日 22時) (レス) id: 70de1723fe (このIDを非表示/違反報告)
みえる(プロフ) - aikaさん» ぎゃあ(笑)ありがとうございます!本望です!やはり続きは本サイトで更新した方が読みやすいですかね…? (2016年8月14日 22時) (レス) id: 97eeb270ee (このIDを非表示/違反報告)
aika(プロフ) - 続きめっちゃ気になります!←笑 頑張ってください! (2016年8月14日 21時) (レス) id: 70de1723fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lala | 作成日時:2016年2月8日 22時