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32-1.それでも好き ページ1

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『おはよう』



いつもより遅い時間に家を出た私は、前方を歩く理子ちゃん、三橋くん、伊藤くんに声をかけた。
振り返った3人はぎょっとした顔で私を見る。
その理由は大方想像がついた。



「Aちゃん…!どうしたの!?」


「目、すっげぇ腫れてるけど…なんかあった?」



昨日、猛くんに別れを告げられた。
あまりに突然で…
別れるなんて想像したこともなくて…
涙が枯れるんじゃないかってくらいに止まらなかった。

朝、登校前に冷やしたんだけど…
やっぱりまだ腫れてるよね。


『…昨日、泣ける小説読み始めたら止まらなくなっちゃって』


「…A、ちょっと来い」



上手く誤魔化したつもりだったんだけど、三橋くんは何か感づいたようで私の腕を引いて近くの公園まで連れて来た。
伊藤くんと理子ちゃんもすぐに私たちの後を追い、ベンチに座らされた私の前に3人がしゃがむ。



「相良となんかあったのか?」


「三ちゃん…!そんな直球に…」


『…』


「言いたくねぇならいいけど、Aが泣いてたら心配なんだよ」



三橋くんが心配そうに私の頭を撫でてくれ、真剣に私を思ってくれる3人に隠し事をするのもなんだか気が引けた私は重たい口を開いた。


『…別れちゃったの』


「「えっ…!!?」」


「でかしたぞ、A!」


「三ちゃん!Aのこと心配だったって言ったじゃない!!」


「デリカシーってもんがねぇのかよ、てめぇには」


「お前ら、よく考えてみろよ?相手はあの相良だぜ?別れるなら早いに越したことぁねぇって」


「最低…」


「Aちゃんの気持ち考えろよ。鬼か、お前は」


『…私のこと…もう、好きじゃない、って…しょうがないよね。わかってるけど…それでも、猛くんが好きなの…』


「Aちゃん…」


「でも、そんな突然別れるとかあるかな。Aちゃんのこと好きだったのは、どう見ても相良の方だったのに」


『そんなこと…』


「付き合ってから昨日まで、毎日送り迎えしてくれてたんでしょう?」


『うん』


「あー!ほんっと何で相良なんかね!!」


『?』



三橋くんは頭を掻き、大きなため息をつく。
私を真っ直ぐ見つめてベンチに腰掛けると、私の両頬をこれでもかというほど横に引っ張った。



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32-2.→



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一匹狼の飼い主(プロフ) - はじめまして。コメント失礼します。「相良くんと高嶺の彼女3」の続きが気になります。続く(更新停止中)になっていますが、続きを書く予定はありますでしょうか。もし、続きを書く予定がございましたら続きを書いていただきたいです。 返信コメントお待ちしております。 (3月8日 11時) (レス) @page4 id: e826236d07 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 続きまってます (2021年4月8日 20時) (レス) id: ae85f35caa (このIDを非表示/違反報告)
anier017(プロフ) - はじめまして。たまたま見つけて一気に読んでしまいました。続きが気になってます、、!!お忙しいと思いますが、続き書かれる機会があればぜひ読みたいです^^ (2020年8月14日 3時) (レス) id: a030ce827e (このIDを非表示/違反報告)
さきもり - これから2人がどうなっていくのかめちゃめちゃ気になります!続き待ってます ; ; (2020年8月2日 0時) (レス) id: cefd911627 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 続きめっちゃ読みたいです!!応援するしてます!! (2020年2月25日 8時) (レス) id: 4aa243f549 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:未亜 | 作成日時:2019年7月2日 0時

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