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23.準備 ページ9

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クリスマスイブ当日。
お母さんが友達の家に出かけ、私は朝から準備に追われていた。
集合時間よりもあまりに早すぎるチャイム音に慌てて出ると、猛くんが気だるげに立っていた。



『猛くん…!どうしたの?まだ時間早いけど…』


「あー…なんか手伝うぜ」


『えっ、ありがとう』



あんなに乗り気じゃなかったのに、急に意欲的な猛くんを不思議に思いながら、家に招き入れる。
手伝う…と言ったわりに、朝早いのが苦手なのか、ソファーに転がるなりすぐに寝てしまった。

寝顔、可愛いなぁ…
そう言えば初めて話した時は、ウチの玄関で寝てたのよね
あの時はまさか猛くんと付き合うことになるなんて、思いもしなかったけど

寝ている猛くんの頬にキスをして、準備のために立ちあがる。
その瞬間、腕を思いっきり引かれ、ソファーに倒れこんだ私の目の前には、何故か不敵な笑みを浮かべる猛くんと天井が広がっていた。



「寝込み襲おうってか?まぁ、俺は大歓迎だけどよぉ」


『そそそそんなんじゃ…!』


「A…」



猛くんが私に視線を向けたまま、掴んだ私の手のひらにキスをする。
そのまま手首から肘へ順に移動するキスの雨に、私は慌ててストップをかけた。



『待って待って待って…っ』


「誘ったのはAだろーが」



ニヤリと意地悪な笑みを浮かべた相良くんが私の首筋にキスを落とす。
どうしていいかわからず、強く目を閉じると、タイミングよく来客のチャイムが鳴った。



『だ、誰か来たみたい…』


「新聞の勧誘じゃねーの?今はこっちに集中しろよ」



そう言って、猛くんが私のおでこにキスをすると、またチャイムが鳴った。



「ちっ…」



小さく舌打ちした猛くんが玄関へと向かったので、私もその後を追う。
猛くんが乱暴に扉を開けると、理子ちゃんと恐らく伊藤くんの彼女と思われる女の子が立っていた。



「うるせぇんだよ!何回も!!」


『ちょっと、猛くん…でも、どうしたの?時間かなり早いけど』


「準備一人じゃ大変かなぁって思ったんだけど、お邪魔だった?」


『そ、そんなことないよ!すっごく助かる!上がって?』



猛くんと2人きりの状況に心臓が持ちそうになかった私は、2人が来てくれたことに内心ホッとしていた。



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未亜(プロフ) - 青葉さん» 青葉さん、コメントありがとうございます!誤字訂正させていただきました! (2019年8月12日 6時) (レス) id: 6167177232 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 29-5.のここの台詞 『私と話がしたいんだよね。逃げようとしてごめんなさい。別れ話でもちゃんと聞くから、美咲さんに怒らないで』 これ正しくは美咲さんをではないんでしょうか? (2019年8月10日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 29-1.嫉妬しましたのここの部分 きっとチョコレートの食べ過ぎて胸焼けしてるのね 味見はしばらく控えるようにしないと… これ正しくはチョコレートの食べ過ぎで もしくはチョコレートを食べ過ぎてではないんでしょうか? (2019年8月10日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 - 何度も続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 同じく28.会えない日々のここの台詞 「…私、猛の彼女の見てみたいんだけど!」 これ正しくは猛の彼女のことではないんでしょうか? (2019年8月10日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 - またまた続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 28.会えない日々のここの部分 ※美咲さん、今回の話でお名前被ってしまってすみません。 これってどういう意味なんでしょうか? (2019年8月10日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:未亜 | 作成日時:2019年3月2日 19時

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