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13-1.紅野くん ページ26

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「お姉さん、ちょっと教えてほしいんだけど…」



声をかけられて振り返ると、奇抜な洋服の男の人が4人。
まるで品定めするかのように上から下まで見られ、半歩後ろへ後ずさる。



「え!この子、超マブいじゃん!」


「千葉にこんな子がいるなんてな」


『あの、ご用件は?』


「せっかく可愛いんだから、そんな怖い顔しないでよ、AAちゃん」



赤いジャケットの男の子がそう言って、私との距離を詰めてくる。



『どうして、私の名前…』


「俺のこと忘れちゃった?」



そう言われて、思い出したのは少し前に東京で受けた全国模試。
前の席に座った男の子に声をかけられたことがあった。

ー「ねぇ、どこから来たの?その制服、この辺じゃないよね?」ー

ー『…千葉です』ー

ーニコニコと笑顔を崩さない男の子は私の問題用紙に書かれた名前を指でなぞる。ー

ー「AAちゃんって言うんだ。可愛い名前だね」ー

ー『あ、ありがとうございます』ー

ー「この後、時間ある?自己採点、一緒にやろうよ」ー

ー『今日はこの後、英会話教室があるので』ー



あの時と服装も、雰囲気も、全然違う…
まるで違う人みたいでちょっと怖い



「思い出してくれた?」


『はい。でも、どうして千葉に…?』


「Aちゃんに会いにきたんだよ」


『えっ…』


「ちょっと〜、紅野ちゃん。三橋と伊藤はどうすんの?」


「2人のこと知ってる?」


『…知りません』



紅野くん?の問いかけに、私は咄嗟に嘘をついた。
彼のことをよく知ってるわけじゃないけど、私の中の直感が2人のことを教えてはいけないと言った気がしたから…。



「…じゃあ、Aちゃんに千葉を案内してもらいながら探そうかな」


『私、学校があるので…っ』



学校に行こうと歩き出した私の手を紅野くんが強めに掴んで引き寄せた。
その力があまりに強くて、恐怖が確信へと変わる。

この人に関わったらダメ…。



「一緒に来てくれるよね?」



そう言って微笑む彼に、私が選べる選択肢なんて1つしかなかった。



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13-2.→←12-4.



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未亜(プロフ) - 青葉さん» 青葉さん、コメントありがとうございます!沢山のご指摘ありがとうございます。自分の中でもおかしいなと思った点については直させていただきました! (2019年8月12日 6時) (レス) id: 6167177232 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 - 物語一気に読んじゃいました。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした...。 (2019年8月9日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 - 何度も続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 16-2.のここの台詞 『…でも、相良くんは他にはいないです』 これ正しくは相良くんの他にはではないんでしょうか? (2019年8月9日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 13-2のここの部分 突然の告白に後ずって壁に頭を打った私を、紅野くんが「大丈夫?」って心配そうに頭を撫でる。 これ正しくは後ずさってではないんでしょうか? (2019年8月9日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 - また続けてのコメントですみません...。 これ正しくは誤魔化すために買ってきたではないんでしょうか? (2019年8月9日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:未亜 | 作成日時:2019年1月6日 9時

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