検索窓
今日:13 hit、昨日:2 hit、合計:327,122 hit

9-3. ページ17

.



「理子!俺らもここ座るぞ…!」



そう言って、三橋くんは相良くんの隣の空いた席に座る。



「あ?三橋、てめぇふざけたことぬかしてんじゃねぇよ」


「三ちゃん!2人の邪魔しないの!」


「嫌じゃ!絶対ここに座る!A、いいよな!?」


『えっ…』



全員の視線が私に集中する。
中でも、相良くんの視線が突き刺さるようで痛い…。

どうしよう…。
でも、三橋くんとは友達だし、ここで断るのも感じ悪いよね…?



『私は一緒でもいいよ』


「おい、A…


「さっすが俺らのA!許可もおりたことだし、理子も早く座れ」


「ちょっと三ちゃん!A、本当にいいの…?」


『大丈夫だよ』



明らかに機嫌が悪くなった相良くんとニコニコと笑う三橋くんが並び、私の隣には申し訳なさそうに理子ちゃんが座る。
居心地の悪さをアイスティーのストローを回して紛らわせていると、三橋くんが私の前のパフェを不思議そうに指差した。



「A、パフェ頼んだのか?お前、甘いもの苦手じゃなかった?」


『今日から好きになったの!』



三橋くんの言葉に慌てて答え、パフェを口に運ぶ。
相良くんの顔が見れなくて視線を逸らしていると、相良くんが私の腕を引いて立ち上がった。



「…出るぞ、A」


『えっ、うん…』


「おい!待ちやが…


「三ちゃん!いい加減にしない!!」



今にも追いかけてきそうな三橋くんとそれを引き止める理子ちゃんを置いて、慌ただしく店を出る。
私は相良くんに引かれるがまま、行き先もわからず歩き出した。




.

9-4.→←9-2.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (136 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
479人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

未亜(プロフ) - 青葉さん» 青葉さん、コメントありがとうございます!沢山のご指摘ありがとうございます。自分の中でもおかしいなと思った点については直させていただきました! (2019年8月12日 6時) (レス) id: 6167177232 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 - 物語一気に読んじゃいました。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした...。 (2019年8月9日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 - 何度も続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 16-2.のここの台詞 『…でも、相良くんは他にはいないです』 これ正しくは相良くんの他にはではないんでしょうか? (2019年8月9日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 13-2のここの部分 突然の告白に後ずって壁に頭を打った私を、紅野くんが「大丈夫?」って心配そうに頭を撫でる。 これ正しくは後ずさってではないんでしょうか? (2019年8月9日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 - また続けてのコメントですみません...。 これ正しくは誤魔化すために買ってきたではないんでしょうか? (2019年8月9日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:未亜 | 作成日時:2019年1月6日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。