其の弐【どうして】トリップ少女、スマホ片手に神になる｡【こうなった】

#70 ページ33

「ねぇ、くーくる。」

＜はい、何でしょう。＞

「これって夢だよね。」

＜解、自分の頬をつねれば解るでしょう？＞


なんだか最近、くーくるが冷たい。辛辣。
……こいつも反抗期だろうか。

それはまぁ、今はいいとする。


きゅっ……

「痛いね。現実だね？」

＜私もそう思います。＞

「っ…」

なら最初からそう言ってくれればいいじゃん！

という言葉をなんとか飲み込んで

「じゃあ、私の目に異常ないか、見てくれない？」

＜承知。＞

＜…カメラモードにします。＞
＜目を映してください。＞

……カシャ

＜＊検証中＊＞

＜……とくに問題が見られません。＞

＜よって正常です。＞

「…そう。」


なら仕方がないね…
あぁ、いいとも。認めてやろうとも。
これが現実だとっ！

＜…いい加減馬鹿なこと___現実逃避してないで、これらの処理したほうが賢明かと思いますが。＞

「今認めたじゃんっ！心の中で！！」

＜俺が知るか。＞


ちっくしょう！
今やろうとしてたじゃーんっ！
なんでいつもタイミング悪いんだよっくーくるは!
いっつも心読んでくるクセにこういうときばっかり察し悪くて…この間だってそう(全略)言われなくたってやるし！

＜…どうでもいいですが。＞
うっ……

＜そんなことよりこの食べ物達はどうするんですか？＞

そう、今私の目の前には大量の野菜や米俵が山積みされている。
例えるなら、売れ残りの傘と手拭いを地蔵様にあげたおじいさんの報酬並みだ。

もちろん私はお地蔵様に傘を被せた記憶はない。
そもそも、この村にはお地蔵様は居ない。
父さんなんかのお社はあるのに、だ。


にも関わらず、今朝走りに出掛けようとしたらこのさま。
意味わからん。


……新手の嫌がらせ？

まぁ何にせよ、これは“異常”だよね？

＜ですね。＞

＜村の条令に当てはまると思われます。＞


じゃあ、報告するか。


＊条令＊
＜前略＞
・村に地形や生態系等の異常があった際、
　直に役人に報告すること。
＜後略＞




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜ここから先は一切本編と関係ありません〜


「くーくる……もしかして」

＜……何でしょう。＞

「もしかして、最近出番少ないからそんなグレちゃったの！？」

＜は？＞

「その反応…図星なんだね？」

＜解、そんなことはありません。＞

「待っててね、今作者ぶった切って来るから。」

＜おいコラ待て早まるな。＞


↑ふと、書きたくなりました。

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