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「どうしたのお姉さん、大丈夫?」
ぜぇはぁぜぇはぁ。と縁側でorzしている私を心配そうにみつめるみつばちゃん。
「だ、大丈…夫だ…ょ…」
それに対し私は、ひきつった笑みを浮かべてそう返すのがやっとだった。
もちろん見ての通りの大嘘で全然大丈夫じゃない。
そんな私に総悟は相変わらず爆弾を投下する。
「よかったね姉ちゃん、ソイツは放っといて大丈夫らしいから、早くご飯食べようよ。」
『』
………あ"?
何言ってんだお前、私を殺す気か。
今の私からみつばちゃんという癒しを取り上げてみろ。
私は一瞬で灰となる自信がある。
「え…でも……」
一人でとっととご飯を盛る総悟をよそに、心配そうに渋ってくれるみつばちゃん。
私には彼女が天使に見える。
…何だこの温度差は。
「ソイツも大丈夫だって言ってるじゃん。」
グサグサと総悟の言葉が刺さる。
とても痛いです。
みつばちゃんが居ても灰になりそう。
総悟……私はお前に何をしたと言うんだ。
謝るから許してくれないかな?
いい加減泣きたい。
毎回思うけど、お前は本当に五歳児か?
これ本当に気になる。
私個人としては、母さんが愛読していた
見た目は子供、頭脳は大人…的なあれではないかと疑っている。
「それにさ、掃除と洗濯であぁなるほうが可笑しいんだって。」
……ち…違うんだ!
いや、その通りなんだけどね……違うんだよ。
これには然程深くもない訳がありましてね!?
するとみつばちゃんは、なるほど!ぽんっと手を打って、とても可愛らしい笑顔を浮かべた。
え、ちょっ…みつばさん!?
「じゃあ、お姉さん。先に行ってるね。」
みつばちゃぁぁぁああああん!!
くそぉっ!……それもこれも全てくーくるのせいだ…っ!
**
遡ること数時間前。
重たい体に鞭打って掃除に取り掛かろうとしたときのこと。
なんと、『マルチタスクの習得及び、幻覚維持の練習をしましょうか。』と言ってきたのだ。私の体が悲鳴を挙げそうなのを知っているだろうに。(この時、私の脳内には素敵な笑顔を浮かべるくーくるさん(仮)が浮かんだという。)
その中身は幻覚が消える度にポケットのスマホからバチッと鋭い電流が走り、手痛いカツを入れられるというなんとも鬼畜仕様。
こうして精神、体力共にゴリゴリと削り取られ
終わると同時に力が抜けて筋肉1つ動かせなくなったのだった。
畜生。あの鬼畜ーくるめ。
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光希(プロフ) - ひよこまめさん» wwあら、そんな裏設定があったんですかw覚えときますねw (2016年12月26日 15時) (レス) id: 476a1e2e74 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこまめ(プロフ) - 光希さん» いやっ!古事記を残した人が見たのは、アマテラス様の「コスプレして?」というおねだりによって女装していたツクヨミ様だったんです。ちなみに、スサノオさんは地上の嫁さんが大好き過ぎてあまり帰ってきません。 (2016年12月26日 15時) (レス) id: 845d9be9cf (このIDを非表示/違反報告)
光希(プロフ) - ひよこまめさん» うふふ〜古事記には姉弟とあって、スサノオが弟ですよ〜笑 (2016年12月25日 21時) (レス) id: 476a1e2e74 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこまめ(プロフ) - 光希さん» なんだと。………いや!違う!きっと男なんです!(必死) (2016年12月25日 21時) (レス) id: 845d9be9cf (このIDを非表示/違反報告)
光希(プロフ) - すみません、月読は女ですよ← (2016年12月25日 20時) (レス) id: 0d1bd762a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひよこまめ | 作成日時:2015年12月12日 16時