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糖度Lv.2 荷物(REBORN) ページ5

なるべく早くここから立ち去るべく、重さと不安定な荷物のバランスと格闘しながら、よったよった足を進める。

「なんだなんだァ!!落としそうじゃねぇか大丈夫かよ。情ねぇ、持ってやるからよこせ」

見かねた様子でツカツカとこちらへ歩みを寄ってくる彼。部下想いなのは有名だったけれど、本当なんだ。

「大丈夫です。スクアーロ様のお手を煩わせる訳には!!」

しかし、怖いもんは怖い!!何より恐れ多くて無理!!嫌だとダンボールを体を捻って遠ざける。

「見てるコッチがハラハラすんだ!!てめぇはヒョロくてちみっこいんだから無理してんじゃぁねぇ!!ウチのボスに耐えられる貴重な雑用が使いもんにならなくなったらどうすんだ!!」

抵抗虚しく軽々と全てかっ攫われてしまった。私はあれ程苦戦したのにだ。筋肉か、筋肉なのか。彼の耳が紅いことなど気付かず、そんなことを考えていた。




case3:沢田綱吉

「わ、危なふぎゃぁっ」

「ぐふっ」

私が背中を床へ叩きつけるまでの一瞬に、間一髪で体を滑り込ませた彼。
彼は私の体がのしかかった衝撃に、私は体に降ってきた大きなダンボール箱に悲鳴をあげる。
痛い。

目を開き、その事に気づいた私は慌てて飛び退いた。

「ごめん、ツナくん!!大丈夫?怪我してない!?」

「イテテ……俺は大丈夫。Aは?」

心配そうにこちらを伺う彼に

「私も君が庇ってくれたから、お陰で平気だよ」

どうもありがとう。と笑顔を向ける。すると相変わらず照れ屋な彼は、安堵したのもつかの間、すぐに頬を紅く染めて

「でも、俺がちゃんと受け止めてあげられたら、良かったんだけど。お腹痛いでしょ、ごめんね。俺は、ほら『ダメツナ』だから」

そう、わたわたと告げる。とても可愛い。しかし聞き捨てならないな。

「君がそう呼ばれてるのは知ってるけれど。そんなの関係ないよ。助けてくれたことが嬉しいの。ありがとうツナくん」

「うっ……ど、ドウイタシマシテ」

顔を真っ赤にして片言にそう言う彼は、目をそらす。可愛い。なんて思っていたら、ムッとしたように彼はスクッと立ち上がり、ダンボール箱2つを持ち上げる。

「ツナくん?」

「何処まで運べばいいの。手伝うよ。……Aは俺のこと可愛いっていうけど、俺だって男だしカッコイイの方が嬉しい」

ね。俺にもカッコつけさせてよ。
彼は振り向きざまにそう言っていつもと違った笑顔を浮かべた。

どうしよう。
私の可愛い友人がイケメンにクラスチェンジしようとしてるなんて、聞いてない。

糖度Lv5.名前 (ヒロアカ)→←糖度Lv. 2 荷物 (REBOON)



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設定タグ:短編集 , 微糖のち、砂糖 , ○○してみた?   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ひよこまめ | 作成日時:2018年3月8日 8時

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