日高くんの使命感はいかほどか？

８. 手加減知らず 日高side ページ10

「はぁー。」

結局女の子に捕まるのか俺は笑

おまけに杏奈ちゃんとはそこで強制バイバイだし。

もっと話したかったのになぁ。

あ！また学校行ったら声掛けに行こう。

１年の教室回ればどっかにいるよね。

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学校について、荷物も置かずさっそく１年の教室へ。

まずは１組から・・・お？一発ビンゴ！

男子生徒と話している杏奈ちゃんを発見した。

ピュアな子はモテるんですねぇ笑

「あ、いたいた！杏奈ちゃん！」

杏奈「日高先輩！？どうしてここに！？」

案の定びっくりしてるよこの子笑

目の前の男の子そっちのけで、すぐに俺のとこに走り寄ってきてくれるのが可愛いよねぇ笑

うんうん、いいこといいこと←

杏奈「さっきはありがとうございました！」

「いいよ！今週は俺が一緒に登校してあげるからね！」

杏奈「ほんとですか！？」

やったーと喜ぶ彼女とは裏腹に、教室の中からは悲しみと、そして恨みのこもったような視線。

もしかして・・・。

片想い？彼氏？

杏奈「先輩？どうかしました？」

「あ、ごめん！何でもないよ！」

小さな表情の変化に気づく彼女。

・・・意外と鋭い？

杏奈「先輩！体調が優れない時はいちご牛乳ですよ！！」

「え？笑」

あれ、もしかして俺具合悪いと思われてる？笑

この子天然か？笑

真「杏奈、内線で先生が呼んどる。」

杏奈「真ちゃん！？」

"真ちゃん"と呼ばれるその男は、まるで俺から引き離すかのように杏奈ちゃんの手を引っぱり、歩き出す。

嫉妬深いんだねぇ。

「女の子エスコートするならもっと優しくしなきゃ。」

せっかくアドバイスしてあげたのに去り際に俺をひと睨み。

「こぉーわ。」

最近の若い子って怖いなぁ笑

自分の欲しいものは力ずくでも奪っていく主義。

まぁ、俺も若い子だから？手加減しねぇけどな笑

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