日高くんの使命感はいかほどか？

２０.顔合わせ ページ38

真ちゃんの週番も終わり、2年2組の教室に行くと、3人の男子生徒が残っていた。

末「遅かったな。」

ため息をつく秀太先輩。

宇「真司郎の週番終わってから来たから。」

わけを話す実彩子。

真「・・・すみません。」

謝る真ちゃん。

西「いいよいいよー。どうせ暇だしね？」

ニコニコ笑顔の、西島先輩？

日「杏奈ちゃーん！待ってたよ！」

「日高先輩！ほんとに同じ班になってくれたんですね！心強いです！」

日「そう？どんどん頼ってよ！」

「よろしくお願いします！」

日高先輩ほんとにいい人だなぁー。

とりあえず、初めましての西島先輩に挨拶を。

なんか緊張するなぁ・・・。

「あ、あの！」

西「俺？」

きょとんとている西島先輩。

「はい！わ、私、1年1組の浦田杏奈って言います！研修ではよろしくお願いします！」

西「うん！杏奈ちゃん、よろしくね！」

そしてまたさっきと同じニコニコ笑顔。

でも、さっきと違うのは、私だけに向けられた笑顔。

ドキッ

「・・・？」

この気持ちはなんだろう。

真「杏奈どした？」

「胸が、熱い。」

全−杏奈「えっ！？」

みんなが一斉に驚く。

はっ！私はなんて発言を！

みんなに心配かけてしまう！

「ち、違うんです！痛みとかはないので心配ないですよ！」

日「え、もしかして・・・。」

末「もしかしなくても、これはあれだろ・・・。」

宇「うん、あれだね・・・。」

西「え、まじ？笑」

真「最悪や・・・。」

「・・・？」

ドキッの正体に気づかないまま顔合わせは終わった。

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