日高くんの使命感はいかほどか？

☆日高光啓と西島隆弘と末吉秀太(高校) ２ ページ33

日高side

数日がたったある日。

いつものように西島と昼飯を食べながら話をする。

ちょうど俺の視界に末吉がうつった。

相変わらずゲームやってんなーって思っていると、末吉の机の上でスマホのバイブが鳴る。

ずっと鳴っているから恐らく電話だろう。

可哀想に、かけてきた奴は絶対相手にされないんだぜ？

しかし、やっていたゲームを置き、イヤフォンを外して彼は電話をとった！！

あまりの驚きで、俺の口からパンが出そうなのを西島が見て驚く。

あんだけ話しかけても目も合わせてくれなかったのに、電話1本でゲームをスパッとやめるとは何事だ！！

相手はどこのどいつだ！

そうとう権力強いんだろうな。

電話の様子を見ていると、話の内容は聞こえないが何やら笑っているようだ。

「・・・へぇ。」

女子ではないためキュンとはしないが、そういう一面もあるんだなと思った。

西「今日の帰りCDショップ寄って帰らねえ？」

「おお、付き合う。」

末吉から再び西島に視線を戻し、返事する。

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放課後、玄関で靴を履いていると、末吉の登場。

知らないふりするのも良くないか。

「おっ、末吉。暇なら今からちょっと遊び行かね？」

西「おい日高。」

末「そんなお前らに構ってる暇ねぇーよ。」

「そか。じゃあな。」

末吉はスタスタと玄関を出ていった。

冗談で言ったつもりだったが暇がないというフレーズが気になる。

あの電話が関係しているのか？

アイツについて行けば、あの末吉も頭が上がらないすごい奴が見れる？

気になる気になる！

「西島、追うぞ。」

隣の西島にぼそっとつぶやく。

西「お前まじか。CDショップh「それは明日だ！」」

西島と2人、末吉のあとを追う。

見つかったら殺される追跡ゲームみたいだな！

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