【テニプリ】ぼくらはきみに夢中なんです part2！

のぼせます ページ48

ぞろぞろとみんなが露天風呂の方へ来たので、
私はとっさに岩影へと身を潜めた。





『(あっぶねーーーー！！！ギリギリセーーーフ！！)』






丁度大きめな岩があったので、
みんなが出て行くまでここに居ることにした。


必死で隠れているのにもかかわらず、







切原「ひゃっほーーーーい」



芥川「いえーーーいっ」





バシャーンっ(飛び込んだ音)






手塚「おい、こら！飛び込むな！」






『・・・・。』








あいつらはガキか。




小学生の修学旅行じゃないんだから、
温泉で飛び込むなんて・・・


案の定手塚に怒鳴られてる。


バカだなぁと思いつつひっそりと影で
くすっと笑っていると、
幸村の冷たい声が聞こえてきた。








幸村「・・・いつまで小学生気分でいるつもり？バカなの？君たち。ああ、それとも俺に怒られてわざとしてるのかな？なら遠慮せずに俺も怒らないとね。(黒笑)」





切原芥川「・・・・ごめんなさい。」





越前「はぁ・・・まだまだだね。」









さすがです魔王様。


岩影に隠れながら温泉に入ってるのに、
私まで寒気しましたよ。


むしろ魔王様の真っ黒な笑顔が浮かんで
逆に体が冷たくなってきましたよ。(震)









幸村に怒られてから、騒がなくなった赤也とジロちゃん。




まあ、
幸村の禍々しいオーラでこっちまで寒くなるから、このまま大人しくなるのはいいんだけど・・・



いいんだけどさ！？






逆に静かすぎて、余計に私が
動けなくなったんですけど！？



音が響くから、ほんとにじっとしてないと
バレそう！！！(涙目)









なるべくお湯に深く入り、身を低くして、
じーっと黙っていると、だんだんとのぼせてきたのが自分で分かった。






『(うわ、のぼせてきちゃった・・・どうしよ)』








このままじゃ倒れそ・・・



一大事になる前に正直にみんなの前に出て行って


ごめんなさい、間違えて最初からここにいました。



って言っちゃう？







正直に言えばみんな許してくれるんじゃ・・・。









いやいやいや。


んなバカな。





正直に言おうが、確実に私が悪い。





というよりも、バレたら
"男子風呂に侵入した変態"
と思われてしまう。





下手したら変態としてこのまま
警察に突き出されてしまうかも！？








考えれば考えるほど

やっぱりのぼせようがどうなろうが、


私はここで我慢した方がいい。





という結論になった。

鶴の一声？→←やっぱり馬鹿でした

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す