. ページ33
店から出ると、夜風が気持ちよかった。
店から掴んでいた手首を一旦離して、しっかり繋ぎ直す。
何故か、そうしたかった。
｢なぁ、A｣
｢…はい｣
｢Aは俺と付き合ってて、幸せ？｣
｢はい……透さんしか、好きじゃないので、好きな人と付き合えることはもちろん、幸せです｣
｢じゃあ、なんでそんなに辛そうな顔するん？｣
｢…｣
｢俺な、別に、芸人のAはもちろん好きやけど、それ以上にAそのものが好きなんやで｣
｢透さん、｣
｢俺に相応しいと相応しくないとか、そんなんないねん、俺がただただAのこと好きなだけやから…もしそんなん言うてくるやつがおったら絶対許さんしな｣
｢でも、｣
｢Aのこと出会った時から、もう何年も前から好きやねん、ほんまに……やから、不安にならんとってよ｣
｢…｣
｢俺が好きなんはこの先もずっとAだけやから、俺らの関係に周りは関係ない｣
｢…はい、｣
｢A、俺のこと好きやろ？｣
｢あんまそれ、自分から言わんでしょ、、好きですけど｣
｢うん、俺もAのこと好きやで、…もう、これだけでええやん｣
｢そうですね、…私、まだ、透さんの隣に居たいです｣
｢当たり前やん、おってもらわな困るで｣
｢透さん｣
｢んー｣
｢ありがとうございました、｣
｢A｣
｢はい、……｣
人の少ない、街灯の下。
触れるだけのキスをする。
｢…俺から離れんとってな｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 180人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゃむ(プロフ) - みみさん» うわあああ…どっちもきゅんきゅん過ぎました！！！ありがとうございます！！！！！ (2022年1月22日 10時) (
レス) id: fbaaa02cac (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - ちゃむさん» 初めまして！リクエストありがとうございます！両方書かせて頂きますね(^ ^) (2022年1月20日 1時) (レス) id: 14fb495496 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - 初めまして！鈍感な秋定さんのために勇気を出す低身長後輩夢主のお話と、子供っぽい後輩夢主に呆れるせめる。さんのお話、どちらも書いていただけたら嬉しいです！無理そうだったら書きやすい方でお願いします！ (2022年1月19日 9時) (レス) id: fbaaa02cac (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ - 大丈夫です！ありがとうございますm(*_ _)m (2022年1月13日 3時) (レス) id: 1fece32f94 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - たまみさん» はじめまして！ありがとうございます(^^)また書きますね！ (2022年1月11日 9時) (レス) id: 14fb495496 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みみ | 作成日時：2022年1月1日 23時
